プロローグ4。運命に導かれて……
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??』
路地に入ると50メートルくらい先で和服を着た黒髪の少女を男達が取り囲んでいた。
ど、どうする?
今の状況(1対10)で戦う? 見知らぬ女の子を助けに?
確かに俺なら出来るかもしれない。
両親や祖父から戦いのやり方は教わっているからな。武器だってある。
だが、武器はあるとはいえ、それを一般人に向けていいのか?
力はただ力だ。無闇やたらと見せるものじゃない!
だけど……絡まれてる女の子を見捨てることは正しいのか?
武偵憲章にはこうある、『強くあれ。但し、その前に正しくあれ。』
……仕方ねえかぁ。
本当は目立ちたくないけど、ここで見ぬふりしたら寝覚めが悪い。
だから助けてやるよ!
なーんて、カッコつけて前に踏み出したが……。
______カラン。
……カラン?
ヤバッ、転がっていた缶を蹴ってしまった??
「あん?なんだ、糞餓鬼??」
「何、ガン垂れてるんだ??」
……なぜ、こうなった?
男達の興味は、少女から俺に移る。
いや、5歳児相手にナイフやら鉄パイプを持ってにじりよってくるか、普通?
「ちょっと、道に迷ってあははは……」
「チッ、餓鬼がガンタレてんじゃねえぞ! 殺すぞ?」
殺す?
その言葉にスイッチが入る。
「殺したことなんかないくせに……」
「あん?」
「死ぬかと思うくらいの戦いなんかしたことなんかないくせに……殺すなんて言ってんじゃねえぞ、ハゲ!」
「なっ、俺はまだ二十代だ!」
いかん、言っちまった。
普段、修業と言う名目であの超人達に殺気をぶつけられてみろ、殺す、殺されるとはどんな感じか嫌でも解るからさ。
それにしても二十代? いや、その歳で幼女誘拐とか立派なロリコンじゃねえか。
「殺すとはどんなことか、その身に教えてやるよ。かかってきな、ハゲ野郎共」
「この……糞餓鬼ィィィィィィ?? やっちまえ!」
不良達は鉄パイプを手に全員一斉にかかってきた。
俺は手に持つ木刀を構え、不良達に向かって走り出す。
木刀を握り締めた途端、左手甲のルーンが光輝き、身体は軽くなる。
羽が生えたように軽く、まるで風になったかのような感覚で駆け抜ける!
突っ込んできた不良の一人を木刀で思いっきり殴り、次に飛び込んできた不良の腹を木刀の柄で突く。
振り下ろされた鉄パイプは木刀の刀身で滑らすようにして弾き、刀身を横にして不良の頭を軽く叩いて気絶させる。
十人いた不良はたった1分足らずで数を1/3に減らした。
まだまだ余裕で戦えるが……。
「よし、とりあえず……逃げるよ、君??」
少女の手を取り、全速力で逃げる!
不良達を全員戦闘不能にするのは簡単だ。
だが
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