プロローグ4。運命に導かれて……
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星空 橘花……俺、星空 昴の血の繋がらない妹。年齢は三歳。
彼女は父さんの親友だった人の忘形見だったようで、二年くらい前に外国から帰ってきた父さんが連れてきた。
橘花の両親は仕事中に亡くなったらしく、養女としてうちで引き取ることになった。
この子も超能力を生まれながら使えるみたいで……属性は水。
Gはおそらく5前後。
首にはご両親の形見のネックレス……青い石が付いた十字架をブラ下げている。
「にいにぃ、じぃじきたよ?」
「ん?」
「ふふ、さっきおじいちゃんが来て貴方にコレを渡してって言って帰ったわ。
______開けてみなさい」
母親に言われ、手渡された包みを開けると、そこには一本のナイフが入っていた。
真っ赤な刀身をしたバタフライナイフ。
刀身が緋色……だからだろうか?
原作の金次が持つナイフに酷依しているように見えた。
まさか……これは??
「気に入ったかしら? 今度あったらおじいちゃんにちゃんとお礼言ってね?」
「爺ちゃんは?」
「今日は帰られたわ。なんでも昔の親友とそのお孫さんに会いに東京に行くって言ってたわ」
「東京?」
「巣鴨……って、言ってもわからないわね。えーっと、おじいちゃん、おばあちゃんの楽園みたいな楽しい町よ?」
楽園かぁ。まあ、おばあちゃんの原宿って言われるくらいだから、ある意味楽園かもしれないなぁ。
しかし、巣鴨かぁ。
やはり爺ちゃんはあの家……あの一族と関わりがあるんだなぁー。うわー、嫌だなあ。
関わりたくないぞ、個人的には。
『普通の人間』を目指す身として、あの一族とは関わらない!
……と思っていたんだが。
誕生日から5日程たったある日。
俺は青森にいる。
何でも父の知り合いの息子達が来ているようだ。
待ち合わせ場所は普通の喫茶店。
俺は、チョコレートパフェを(本当はコーヒーがよかったが父親が勝手に注文したから)食べながら、父に会う人の事を聴いている。
「ねぇ、父さん、これから会う人達って武偵なの?」
「ああ、一人は見習いだよ……。年はお前に近いけどね」
「へぇー」
どんな人なのかなー?
父さんの知り合いで青森に住んでいる人で武偵ってことはやっぱ人間辞めてんだろうなー。
……いや、待てよ? 父さんの知り合い。『一人は』ってことは来るのは一人じゃない。武偵で年は近い……なんだろう。や、嫌な予感しかしない)
「な、名前は何て言うの?」
「遠山「やっぱりか______??」な、なんだ? どうした、昴?」
思わず、机に伏せてしまった俺を、父さんは心配そうに覗きこむ。
……待つこと30分。
______カラン。
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