プロローグ3。最強! 筋肉伝説??
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たのか、爺ちゃんが放たれた銃弾を全て防いでいた。
弾丸を両手の掌を使い指と指との間に挟み込むようにして、受け止めていた。
「『銃弾挟み』……昔、戦友から教わった箸でハエを掴む技を真似たものじゃが、役に立つ日がくるとはのう」
持つものは戦友じゃな、と笑う爺ちゃん。
「馬鹿な……」
そんな爺ちゃんを見て戦意を失くすテロリスト。
「おおっ! さすがは生ける伝説」
「『一騎当千』の名は伊達じゃないですなぁ」
爺ちゃんの人間離れした技を見て感心する人質達。
……感心してる場合か!
もっと突っ込めよ!
素手で銃弾受け止めるとか、人間じゃないだろ!
「馬鹿な……ありえん。夢だ、これは悪い夢だ……」
現実逃避するテロリスト。
そんなテロリストに爺ちゃんは告げる。
「さあ、どうした? かかって来い! 儂と一緒に筋肉を極めようではないか!
なあに、筋肉を極めれば銃弾くらい誰でも掴めるようになる。さあ、儂と楽しい楽しい稽古をしよう!」
いや、無理だから!
筋肉極めても銃弾受け止められないから!
人間辞めてるアンタらと同じにするな!
「父さん、それはさすがに無茶ですよ?」
おおっ、さすがに父さんにも常識があったかー。
だよなー。いくら人間離れした父さんでもただの人間に銃弾掴みは出来るわけない、って解ってるよなー。
「む、そうか?」
「ええ、最初は腕を亜音速で動かす練習からしないと。
いきなり銃弾掴みは危険ですよ」
「バブバブ〜(一から常識学び直せ、コラ!)」
と、突っ込み入れてると。
「くっ、馬鹿にしやがって……おい、アレ。アレ、持って来い!」
テロリストのリーダーがそう叫び、テロリストの一人が駆け出し、戻るとリーダーの手にそれを渡した。
あれは間違いない。
いわゆるロケットランチャー。
某ラノベの主人公が『地球嘗めるな、ファンタジー』とか言いながらぶっ放したアレだ。
室内でぶっ放していい物じゃない。
「ふん、懲りない奴じゃな。どれ儂の筋肉を見せてやるか……」
「嘗めやがって……死に晒せ。あばよ、糞爺」
テロリストのリーダーがそう言いながらロケットランチャーを放つ。
爆音を鳴らして弾頭が発射された。
「爺ちゃああああぁぁぁぁぁぁん??」
俺は木っ端微塵になる光景を想像したが……。
爆音が鳴り響き、奇跡的にも爺ちゃんの周りには爆発の衝撃がない、やがて会場内を覆っていた黒煙が晴れるとそこには……。
「ふんぬ! 効かん、効かんぞ。足りん。火薬が足りんぞ。
儂を倒したいなら軍艦でも引っ張って来ぬと倒れんぞ」
無傷姿の爺ちゃんが立っていた。
「まったく、弾頭を筋肉解体するのは正直面倒なん
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