暁 〜小説投稿サイト〜
夜空の武偵
プロローグ3。最強! 筋肉伝説??
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えるも、無情にも。
テロリストの男は俺の額にアサルトライフルを突き付けつけて。
そのトリガーを引いた……。

あっ、俺死んだ……。

突きつけられたアサルトライフルの銃口から弾丸が発射されるのを俺を見ることしかできなかった。
床に座らされたというより、床に置かれたといった方がいいような状態。
手足は縛られていないが、赤ん坊の体では回避もできない。
いや、大人の体でも避けることなどできないだろう。
弾丸の速度は亜音速。
人間が避けれるはずがない。
ましてや、ただの赤ん坊の俺が避けれるはずがない。
だから、俺はただただ、迫り来る弾丸を見つめることしかできなかった。

(ちきしょう。せっかく転生したのに……俺はまた死ぬのか?)

そんなことを考えることしかできなかった。
普通の赤ん坊の俺には弾丸を回避する術などないのだから。
そう思っていた。
そう思っていたのに!

不思議なことに……テロリストが放った弾丸は俺の頭に当たることなく、『ギィン』という音を残して逸れていった。

え? なにが起きたんだ?
なんで俺生きてんの?
頭の中に浮かぶのは幾つもの??。
何故という疑問。
そして、右手に感じる熱さとチクチクした痛み。
訳がわからないまま、視線をテロリストに向けるも。
撃った張本人ですら唖然としていた。
『今、俺の前で何が起きたんだ?』といった顔をしている。
周りの人質達も訳が解らないとばかりに、唖然としていた。
そんな中、この状況でも冷静に分析している人がいた。

「へえ。凄いな、亜音速で飛ぶ銃弾を手の甲で弾いて軌道をずらしたのか。普通の人間なら銃弾の速度に反応できないし、出来たとしても衝撃に体が耐えられないけど、さすがは僕の息子だね。
先祖代々受け継がれた強靭な肉体の耐久性があった上で赤ん坊特有の体の柔らかさ、柔軟な関節を生かして衝撃を鞭のように弾くことで逃がしたんだね」

他でもない。俺の父親、星空光一その人だった。

「僕達の一族は普通の人に比べて高い持久力と高い耐久性持って産まれ、それに先祖代々先天性筋形質多重症を遺伝的に受け継ぐ一族だからね。出来なくはないか……うん、手出しはいらなそうだね」

『まさに、武偵憲章第4条だね』と笑う父親。
え? なにそれ?
先天性筋形質多重症?
それなんだ?

「こ、このバケモノがああああぁぁぁ」

と、父親が呑気に解説してる合間に。
錯乱したテロリストの一人が手に持つアサルトライフルを乱射した。
あっ……今度こそ死んだわ。
と思った俺だが。
その銃弾が俺や周りの人に当たることはなかった。
何故なら……

「やれやれ、そんなオモチャがなければ戦えんとはなさけないのう」

いつの間にテロリストの前に移動してい
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