プロローグ2。星空家の『普通』
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「スーちゃん、スーちゃん」
(……え? 誰だ?)
目を覚ますと見知らぬ女性に抱かれていた。
うん、幻覚じゃないぞ〜。
目覚めたら、某少年探偵よりも幼く(というか赤ちゃんに)なっていた……。
「バブー、バブー」(夢じゃなかったんだ……)
「あらあら、お~~よしよし……」
今俺を抱いてるこの人がこの世界での母親か……。
俺を抱いているその女性の容姿は黒髪で、かなりの美人な大和撫子を体現したかのような女性だった。
こんな美人……前世でもなかなかいなかったぞ?
まあ、あの神の言う通りならここは『緋弾のアリア』の世界だが。
確かにあのラノベやアニメでは皆んな美少女、美人さんしか出てこなかったけどさ。
あ、蘭豹や綴は別な。
いくら容姿がよくてもあの性格は勘弁だ!
って、何適応しようとしてるんだ俺は!
ここが『緋弾のアリア』の世界とか、そんなこと認めてたまるかー??
などと一人で考えていると。
「ただいま〜。お、起きてたか〜〜!
いい子にしてましたか〜〜?」
そう言って男性が俺の顔を見下ろしてきた。
この人が……父親か。
普通のサラリーマンっぽいな。
何だ、ってきり、何処ぞのヤさんとか、警察官とか、武装職に就いている。
そんなイメージを持っていたけど。
思ったより普通の人でよかった。
安心したよ。
これなら原作になるべく関わらない、普通の人。すなわち一般人として生きていけそうだな。
原作になるべく関わらない!
それが長生きするには重要だ!
「おかえりなさい。お仕事ご苦労様。
新しい任務はもうなれました?」
「ああ、うん。ふー……疲れたな。官邸の警備はやっぱり疲れるね。
前やっていた強襲任務とかの方が僕には向いてるよ」
うん? 聞き間違いか?
なんだか今、物騒な話題が出たような?
それによく見るとスーツが若干、膨れているような……?
ま、まさかな……。
「今日は依頼も速く終わったし、パパと遊ぼうな〜♪」
「あら、ダメですよ。これからおじいちゃんも来ますし。
武偵庁の人達もお祝いに来るんですから」
武偵庁?
武偵庁……武装探偵を管理する省庁。
……やっぱり武偵なのかよ!
うわぁ。家族が武装職に就いてるって嫌だなー。
これ、詰んでないか?
……いやいや。まだ諦めるな。まだ原作回避は出来るはずだ。
ところで依頼って何の依頼だ?
「あー……そういえば依頼主の大臣からも祝福されたよ。
写真見せたら総理大臣のところのお孫さんも昴と同い年だと解ってね。今度昴を連れて首相のご実家にお邪魔することにしたよ。公私共々よろしく、なんて言われたからね。はははっ!」
はははっ! じゃ、ねえよ??
何勝手に話進めてんの
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ