暁 〜小説投稿サイト〜
夜空の武偵
プロローグ2。星空家の『普通』
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戸惑いながらも、「ま、集中してるせいか。集中してると周りの雑音が聞こえなくなることなんてよくあるよな」と1人納得して、会話を聞いた。
内容はこんな感じだ。



「なんじゃ、光一よ。お主に託したあの技(・・・)はまだ使えんのかのう」

「……残念ながら。あの技をやるにはあの刀を使いこなす必要がありますから。
僕には父さんのように力尽くであの刀を屈服させることは最後までできませんでしたから」

「うーぬ。腐っても妖刀なことはあるのぅ。光一でもあの刀を使いこなせぬか……」

「まあ、僕には無理でもきっと昴君ならできますよ!」

「うぬ。そうじゃな。わしらの目に狂いはなければ此奴には『才』があるからのぅ。
あと二、三年したら毎日のように遊んでやろうぞ」

「ほどほど、に。お願いしますよ?」

「ガハハハ! 心配いらぬ。悪いようにはせぬ。この『一騎当千』、星空玉星(ぎょくせい)に任せなさい」

……寒気がしたのは気のせい……と思いたい。

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