機動戦艦ナデシコ
1318話
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きってはいないので、少し怠そうにしている者もいるが。
特にハルカなんかは、多人数での行為は色々と厳しかったらしく、まだ眠そうにしている。
「いや、お前達がまだ眠ってたから、起こすのは悪いと思ったんだよ。それに、その……風呂場でちょっとな」
「ええ、その辺は聞いてるわ。エリナの裸身を思う存分見たんですってね。そのまま暴走して襲わなかった事だけは褒めてあげる」
その言葉に、少し離れた場所にいるエリナが頬を赤くする。
生々しい説明に、クリスマスの夜の事を想像したのだろう。それと、昨夜エリナ以外の面でどのような行為が行われたのかも。
「いや、襲うって……お前、俺を何か勘違いしてないか?」
「勘違い? 昨夜私達にした行為を考えると、決して勘違いしているとは思えないんだけど」
……否定出来ないような事を……
「それでも、相手の合意もないままに襲い掛かるなんてのは、素面の俺はやらないぞ」
素面のと付け加えたのは、やっぱりアルコールの件があるからだ。
まぁ、それでも本気で嫌がっている相手にはそういう行為をしない……と思うんだけどな。
「……」
じっと俺の方へと視線を向けてくるレモンや、他の面々。
やがて沈黙のまま数十秒が過ぎ、レモンの視線がエリナの方へと向けられる。
「それで、エリナ。貴方はどう思ってるの? アクセルに裸を見られた事」
「それは……確かにちょっと驚いたのは事実だけど、その、別に責めるつもりは……」
「……まぁ、エリナがそう言うならこれ以上は問題にしないわ」
溜息を吐き、ようやく部屋の空気が少し緩む。
どうやら、エリナの言葉のおかげで助かったらしい。
その後は全員で多少穏やかな空気の中でマリューの作ってくれた朝食を済ませ、それぞれの仕事へと向かって行く。
……さて、俺も一旦ナデシコ世界に戻らないとな。
神楽坂も向こうで心細く思ってるだろうし。
いや、もうエザリアが手を打ったのか?
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