機動戦艦ナデシコ
1318話
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でもないだろう。
ああ、でも門世界に関してはそこまででもないか? 最終的には門が消えてしまって、有耶無耶になってしまったし。
「ま、詳しい話は今日の午後にでもされると思うから、期待して待っててくれ。ただ、言えるのは火星では戦闘の連続になるって事だろうな。とにかく敵は数が多いし」
「……つまりBETAと同じって事か?」
「似ているようで違うな。生き物であるBETAと違って、こっちで戦う木星蜥蜴ってのは無人機の集まりだ。あくまでも機械だから、BETAのように死体から悪臭が発するとか、そういうのはない。それと戦艦型の無人機には結構強いのも多い」
大型戦艦なんかは劣化版ナデシコ的な性能を持っているし、純粋な攻撃力だけで考えればナデシコを上回ってすらいる。
つまり、バリアを持っていないメギロートやイルメヤ辺りだと、一網打尽で撃破されてしまう危険がある訳だ。
この辺は前もって注意しておく方がいいだろう。
「へぇ、そいつは楽しみだな」
獰猛な笑みを浮かべるムウ。
基本的に戦いに関してはそんなに貪欲ではなかったと思うんだけど、やっぱり敵がBETAくらいしかいない状況ってのは色々と相手に不満もあったんだろう。
実働班同士の訓練で解消してくれればいいんだが。
「そうだな。特に無人機の大型戦艦はシャドウミラーにとっては願ってもない存在だ。戦うという意味じゃなくて、欲しているという意味で。出来れば製造プラントを入手したいところだが……」
「木星蜥蜴ってくらいだから、木星に行けばあるんじゃないか?」
「どうだろうな。襲ってきたのが木星方面だから木星蜥蜴って名前で呼ばれているだけで、実際には木星の更に向こう側から来ている可能性だってある。……一度実際調べてみる必要があるな」
上手くいけば大型戦艦のプラントを入手出来る可能性は十分にある。
それに、今まで俺の中にあった疑問……木星蜥蜴は本当に無人機の集団なのかどうかというのも確かめられるだろう。
宇宙人……って可能性もあるのか。
ただ、火星古代文明の遺産を使っているって事は、その末裔という可能性の方が高い。
どのみち、その正体不明の相手をどうするのか。その辺も火星を実効支配するだろう俺達にとっては重要になってくるか。
そんな風に考えながら、俺は風呂を上がって一旦魔法区画へと行き、魔法球の中に木星蜥蜴の兵器を適当に置いてから家へと戻るのだった。
「……さて、アクセル。色々と説明して欲しいんだけど。まず、何だって私達を置いてベッドを抜け出したの?」
「ちょっとレモン。そこから? いえまぁ、その辺は私も少し気になるけど」
家に戻ってきた俺を待っていたのは、レモンを始めとする恋人達だった。
もっとも、まだ完全に体力が回復し
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