機動戦艦ナデシコ
1318話
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ってきたって話を聞いてたって割りには、随分と耳が早いんだな」
「そりゃそうだろ。イザークから直接聞いたんだし」
「……なるほど」
そう言えばムウとイザークって結構仲がいいんだよな。
年齢的にかなり離れてると思うんだけど。
いや、そもそもシャドウミラーの場合は不老だから、いずれ将来的には多少の年齢差は意味がなくなるんだろうけど。
中には数十歳差、数百歳差のカップルが生まれるのも珍しくないかもしれない。
ともあれ、ムウの説明に納得しながらも首を横に振る。
「その言葉は正確じゃないな。1人は正解だけど、もう1人の方は……まだどうなるのか決まっていない」
「へぇ、アクセルが仕留め損ねるなんて珍しい」
「仕留めるってな……もうちょっと表現がどうにかならないか?」
「いいんだよ、俺のやっかみも入ってるんだから。で、そのアクセルが落とせなかった女ってのはどんな女だ?」
「……ああ」
ムウの言葉を聞き、急にストンと納得してしまう。
そうか、エリナがどこか誰かに似ているようなイメージがあると思ったら……
「ナタルに似てるのか」
「へ?」
「いや、だからお前が言ってるのはエリナって名前なんだけど、ナタルに似た性格をしているんだよ。完全にって訳じゃないけど」
それに黒のショートカットってのもナタルに似ているな。
「へぇ、ナタルにねぇ……じゃあ、美人だろ」
「性格だって言ってるだろ。いや、美人なの事実だが」
「ふふん、だろうな。……あ、だからってナタルに手を出すような真似はするなよ。不倫は文化ですとか言いたくないからな」
「そんなつもりはないよ」
その言葉で安心したのか、ムウは安堵の息を吐きながら数秒黙り、再び口を開く。
「それで、新しい世界はどんな世界だったんだ? イザークから聞いた話だと、ゲートを設置したのは火星だって事だったけど」
「本当なら地球に設置したかったんだけど、色々と成り行きでな。ただ、こうして考えてみるとあまり悪くない決定だったと思う」
ナデシコ世界で火星を占拠していた木星蜥蜴に、戦艦ナデシコ。この両方が火星古代文明の遺産が関係してるのだとすれば、それは当然火星にまだ何かがある可能性は高い。
それを見つければ、シャドウミラーの技術班としては万々歳だろう。
「悪くない、ねぇ。アクセルの事だから、最終的には何だかんだと上手く行くと思うけどな」
「それは褒めてるのかどうか、微妙だな」
ただ、自慢じゃないが基本的に俺が関わってきた世界は最後には上手い具合に話が収まったのが殆どだった。
それはシャドウミラーや俺達が協力した勢力にとって、という事だが。
SEED世界の地球連合やギアス世界のブリタニアにしてみれば、俺達は不幸の象徴以外のなにもの
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