外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(後半)
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からね。本当に小さな関わりだけど………それが今のあの子にできる最大限の努力なんだろう。」
「…………………あいつ………そんなことを…………(馬鹿なヤツだ………いつの間にか、そんなものを背負いこんでるとはな………)」
ティータが新兵器の開発に関わっている理由を知ったアガットは複雑そうな表情で溜息を吐いた後自分が常に身に着けている石のペンダントを見つめて苦笑した。
「……ティータは今、一人の技師として働いている。エリカさんの判断でね。そこまでの覚悟があるのに、子供扱いする訳にもいかないから。」
「……ダン、もう一つ教えろよ。そのオーバルギアってのはどこにあるんだ?」
「行くのかい?」
「ま、放っとくわけにもいかねえだろ。あいつは放っとくと、また無茶しやがるからな。」
「……そうか。ふふ、お義父さんの言う通りだね。君はなかなか見込みがあると思うよ。」
アガットの話を聞いたダンは頷いた後、笑顔になった。
「な、何の話だ………?お義父さんって………ラッセルのじいさんのことか?」
「これを渡しておこう。」
そして戸惑っているアガットにダンは認証カードを渡した。
「エレベーターでこれを使えば実験場がある地下5階に行ける。ティータもエリカさんもそこにいるだろう。……だが、行くなら覚悟を決めた方がいい。エリカさんも、君のことを試したがっていたからね。」
「フン………そんなのはどうでもいいさ。俺はただ、ティータの実験に付き合ってやるだけだからな。」
ティータ達の元に向かう為にアガットは歩き出したがある事に気づき、立ち止まってダンに訊ねた。
「………ダン、あんたはどうするんだ?実験にはこねえのかよ。」
「心配しなくてもいい。僕も実験には立ち会うよ。……僕もまだ君のことを認めたわけではないからね。」
(だから何なんだよ、その認めるつーのは………)
しかしダンの口から出た意味不明な答えを聞くと呆れた表情で溜息を吐いた。
その後アガットは地下実験場に向かった…………
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