外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(後半)
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係のガキに金をねだるとか、いい大人がそんな事をする事に恥ずかしくないのかよ………………………キリカ。俺へのその依頼、一旦止めとけ。」
ティータの親でありながら、ティータと友人関係であるレンに開発費を出してもらおうとしている事に思う所があるアガットは舌打ちをした後考え込み、キリカに指示をした。
「保留………という意味かしら?」
「…………ああ。……俺が事情を確かめてくる。勝手に他に回すんじゃねえぞ!」
そしてアガットはティータ達を探して、中央工房に向かい、工房内を探し回ったが2人の姿はなく、一端屋上に上がった。
〜中央工房・屋上〜
「チッ………あいつら、どこ行きやがった………?ティータもエリカとやらも見当たらねえじゃねえか。」
舌打ちをして周囲を見回していたアガットだったが、自分に背を向けている男性――ダンに気付くとダンに近づいた。アガットが近づくとアガットの気配に気づいたダンは背を向けたまま声をかけた。
「やあ……君がアガット君だね?」
「(こいつ、ただの整備士じゃねえな………)……………へっ、そうか………あんたがダンだな。噂は聞いてるぜ、元遊撃士だってな。」
ダンがただものではない事に気付いたアガットは警戒した表情で睨んでいたが、心当たりを思い出すと警戒を解いた。
「ああ、ひょっとして………カシウスさんから聞いたのかな。」
「い、いや……ティータやラッセルのじいさんから少し聞いただけだが…………」
ダンの口から出た意外な人物に若干驚いたアガットは戸惑いの表情で答えた。
「…………ふふっ、それもそうか。」
「(そういや、確かこいつ10年ほど前に遊撃士をやめたって聞いたが………丁度カシウスのオッサンと入れ違いくらいだよな………)…………………………(なら、それほど踏み外したやつだとは思えねえが…………)……あんたら、新兵器を開発してるんだってな。それをティータのやつに手伝わせてるってのは、本当か?」
「ん、ああ…………もう手伝いではなく、正式な参加だけどね。……ティータもこの2年で随分腕を上げた。そろそろ僕が教えられる事も少なくなってきたな…………」
「(チッ、やっぱりそうか………)……お前ら、自分の娘に何させてんだコラ。」
「………ん………?」
アガットに睨まれたダンは何のことかわからず、不思議そうな表情をした。
「仕事で忙しくてなかなか家に帰ってやれねえってのは、まあわかる。あいつは機械いじりとか好きだからな。発明の手伝いをさせるつーのもわかる。……だがな、兵器の開発なんざ娘に触らせるもんじゃねだろ!常識で考えろや、常識で!」
「フフ………」
自分を睨んで説教をするアガットの話を聞き、アガットがティータ
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