外伝〜帝都への帰還〜後篇
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宰相は驚いた後、レクター書記官が見つめている方向に視線を向けた。すると甲板にミュラー少佐を伴っているオリビエを乗せた”アルセイユ”がオズボーン宰相達が乗っている定期船に並んだ!
「なっ………!?」
「ふっ………」
予想外の出来事にオズボーン宰相が驚いている中オリビエはバラの花束を出して、オズボーン宰相達の頭上に投げ、そしてそれを銃で撃った!するとバラの花束は花びらとなって、オズボーン宰相達の周りを舞った!
「………これは………」
「バラの花…………みたいだな。」
突然の出来事に二人が呆けていると定期船の放送が聞こえてきた。
―――皆様、右舷に現れましたのはご存じリベール王家の高速巡洋艦、”アルセイユ”。でございます。本日、エレボニア帝国のオリヴァルト皇子殿下を乗せして、これより帝都に向かうそうですが……その皇子殿下から乗客の皆様に向けてメッセージを賜っております。『今日、この日に出会えた幸運を女神(エイドス)に感謝する。あなた方の旅に美しきバラと女神の祝福を。そしてくれぐれも気を付けて故郷にお戻りになって欲しい。』――以上です。――
放送が終わるとオリビエは髪をかきあげ、”アルセイユ”は定期船から離れて行った。
「………………………」
「アホだ……オレよりもアホがいる…………」
「………ククク………ハハハハハハハッ!」
オリビエの行動にレクター書記官が呆けているとオズボーン宰相は突然大きな声で笑い始めた。
「いいだろう、放蕩皇子!この”鉄血宰相”にどこまで喰い下がれるか………せいぜいお手並みを拝見させてもらうとしようぞ!」
自分に対する宣戦布告を受け取ったオズボーン宰相は好戦的な笑みを浮かべて、アルセイユが去った方向を見つめていた―――――
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