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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜帝都への帰還〜後篇
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の扱いにくれぐれも気を付けろ。彼女は国を守る切り札になる可能性を秘めていると同時に国を滅ぼす爆弾にもなる可能性も秘めているとんでもない存在だ』、と。」

「失敬ね、その人。レンの事を何だと思っているのよ…………―――そんな失礼な人は潰してあげようかしら♪」

「遊撃士の癖に物騒な事を言ってるんじゃないわよ………というかあんたの財力や多くの企業との繋がりを考えると人一人の人生を簡単に破滅に追いやる事くらいできるでしょうから洒落にならないわよ……」

「…………っ…………」

「やれやれ……痛い所を突いて来るね。フフ、何だか別の快感に目覚めてしまいそうだよ。」

クローゼの口から語られたレクター書記官の伝言に頬を膨らませた後笑顔になって物騒な事を口にしたレンにシェラザードは疲れた表情で指摘し、ミュラー少佐は小さく呻き、オリビエは溜息を吐いた後、酔いしれた表情になったが

「だが………やられっぱなしは正直、あまり趣味じゃないかな。」

静かに目を伏せて口元に笑みを浮かべて呟いた。

「え………」

オリビエの答えにクローゼが驚いたその時オリビエはユリア大尉を見つめてある事を頼んだ。

「―――ユリア大尉。出航したら一つ、お願いがあるんだが………」



〜半刻後・リベール領空〜



「オリヴァルト皇子………フフ、悪くない仕上がりだ。どのように動いてくれてもそれはそれで使いようがある。」

定期船に乗ったオズボーン宰相は甲板でレクター書記官を伴って、不敵な笑みを浮かべていた。

「………アンタにとっては全ての要素は”駒”だからな。あの皇子も、このオレもそして”身喰らう蛇”とやらも。」

「そう、そして私自身もだ。帝国という巨大な盤上を舞台にした魂が震えるような激動の遊戯………お前も、それを見たいがために私に付いて来ているのだろう?」

「ま、否定はしないけどな。……でもこの駒は、いつ裏切るかわからないぜ?」

オズボーン宰相の問いかけに頷いたレクター書記官は不敵な笑みを浮かべた。



「それならそれで構わんよ。私がその可能性を考えていないとでも思ったか?」

「フン、言ってみただけさ。ところで………他の『子供たち』はどうよ?」

「フフ、どの子も順調のようだ。この分では、皇子の頑張りも無駄に終わる可能性もあるだろう。やれやれ……少し手を抜いてあげるとしようか。」

「ケッ………悪趣味なオヤジだな。………!………なあ宰相閣下。あんまり侮らない方がいいかもしれないぜ……?」

不敵な笑みを浮かべているオズボーン宰相の話を聞いたレクター書記官は舌打ちをした後、ある事に気付いてその方向に振り向いて呟いた。

「なに………」

レクター書記官の言葉を聞いたオズボーン
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