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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜帝都への帰還〜前篇
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入れて頂いた上、かの”異変”で王国を混乱に陥れた”結社”の”執行者”であった我が国の民でもあったハーメルの民の罪を大幅に減刑して頂いた所か、二人に新しい生活や好待遇での仕事を用意してくださった事、心から感謝しております。」

「どうかお気になさらないでください。私は自国の安寧の為に”ハーメル”の民達の無念を切り捨てたせめてもの償いをしただけですから………」

「お祖母様………」

「……………」

オリビエに感謝されたアリシア女王は静かな表情で答え、アリシア女王の答えを聞いたクローゼは辛そうな表情でアリシア女王を見つめ、レイスは目を伏せて黙り込んでいた。そしてオリビエは重苦しくなった空気を変えるために話を変えてカシウスを見つめた。

「―――カシウスさんにも本当に色々とお世話になった。貴方の協力がなかったらああも上手く帝国軍の師団を足止めできなかっただろう。」

「フフ……それはこちらの台詞ですよ。それに……もうお気づきかとは思いますがあの展開も想定の範囲内でしょう。かの”鉄血宰相”殿にとっては。」

「…………………」

「えっ…………」

カシウスの指摘にオリビエは何も返さず、クローゼは驚いた表情をした。



「………そうでしょうね。実際、あの状況でリベールに攻め入るメリットはエレボニアはありませんでした。それも効率が悪いとされる蒸気戦車などの開発してまで。唯一、あるとすれば………」

一方アリシア女王は落ち着いた様子である人物の思惑を推測した。

「……導力停止現象中も帝国軍が行動できるという事を諸外国に知らしめること。恐らくそれが真の狙いの筈。」

「あ………!」

「……なるほど。帝国軍―――いや、エレボニア帝国の”力”を他国に示す為に今回の件を利用したという事か………」

アリシア女王に続くように答えたオリビエの推測を聞いたクローゼは声を上げ、レイスは目を細めて呟いた。

「その通り……よくお気づきになった。”導力停止現象”というものは諸外国にとっては未知の現象です。今後、同じことが他の場所で起きるかもしれないし、二度と起きないかもしれない。」

「……実際、製造された蒸気戦車は少数だったそうです。ラインフォルト社の工房で通常の導力戦車の部品を流用して組み上げられたとか。」

「つまりそのノウハウは現状では帝国にしか存在しない。そしてこの不透明な状況で蒸気を使った効率の悪い兵器など導入できる余裕はどの国にもない。―――結果的に、帝国軍の潜在的な示唆・抑止能力はさらに高まることになる………まさに戦争を外交の道具としてコントロールしているわけだね。」

「そんな事情があったなんて………やはりわたくしはまだまだ至りませんね。」

「そんなに落ち込む事はないよ。クローデ
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