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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第121話
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ですか?」

「うう、今のなんだったの〜……?」

「不可解な魔獣……いや”魔物”というべきか。一筋縄ではいかない相手だったな。」

「上位属性も働いていたみたいです。おそらくこの古城全体に作用しているんだと思います。」

「ああ……確かにそのように感じたな。さっきの鐘の音はよくはわからないが……」

エマの推測にガイウスは静かに頷いて考え込んだ。



「フン、想像以上に厄介な場所のようだ。”結界”とやらのせいで閉じ込められたことだし、脱出方法も探さなくてはな。」

「……セリカ殿、シュリさん、メティサーナさん、エヴリーヌさん。こう言った魔術的要素が絡んだ仕掛けの知識は貴方達の方が詳しいと思いますので、頼りにさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

リィンは魔術が盛んなディル・リフィーナ出身のセリカ達に視線を向け

「ああ。」

「はい、私の知識でよろしければ、存分にお貸しします……!」

「メティに任せておけ!」

「エヴリーヌはめんどくさいから、セリカ達に任せておくね。」

「エ、エヴリーヌさん……」

セリカ達がそれぞれ答える中、セリカ達に丸投げしたエヴリーヌの発言を聞いたエマは冷や汗をかいた。



「ならば急いだ方がいいだろう。あんな魔物が徘徊している以上、子供達の安否も心配だ。」

「そうだな……行くとしよう。」

「う〜、もう出発するの〜?もうちょっと休憩していこうよ〜……」

「ふむ……」

「もしかして腰が抜けちゃったのか?」

未だに立ち上がらず、疲れた表情で文句を言ったミリアムの様子を不思議に思ったリィン達は興味ありげな表情でミリアムを見つめた。



「べ、別にそんなんじゃないケド。」

リィン達に見つめられたミリアムは視線を逸らして答えたが

「フン、なんだったらお前だけここで待っていても構わんぞ。」

「ひとりの方がヤダッ!」

ユーシスの言葉を聞いて慌てて立ち上がった。



「はは……とにかく探索を開始しよう。」

そしてリィン達が探索を開始し、リィン達と共に探索しているセリカはハイシェラに話しかけられた。



(セリカよ、気付いているな?この城に相当の力が持つ者がいる事を。)

(ああ。この城に漂う冥界の気配に混じっている凄まじい”聖気”。しかもこの圧倒的な気配は―――”神”だ。)

(……私も僅かですが感じています。それに何となくですがこの”神気”……どこかで感じた覚えがあるのです。)

ハイシェラとセリカの念話を聞いていたシュリは静かな表情で答え

(俺もだ。この懐かしくも感じる気配……一体誰だ?)

(何にしても油断せずに進む事だの。)

考え込みながら
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