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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第121話
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供達の捜索の為にお前達とあの城に向かう。シュリ、メティ、いいな?」
「はい、ご主人様が行く所はどこであろうと付いて行きます。」
「当然だ!それに天使としても、ほおっておけない状況だ!」
セリカの指示にシュリとメティサーナは頷き
「そんな……父上の客人達にそのようなお手を煩わせる訳にはいきません。」
ラウラは戸惑いの表情で言った。
「子爵にはしばらく屋敷に滞在させてもらった”恩”もある。その”恩”を返すだけだ。」
「セリカ殿……ありがとうございます。」
「うわ〜、”嵐の剣神”が力を貸してくれるなんて、滅茶苦茶心強いね!」
セリカの答えを聞いたラウラは目を丸くした後会釈をし、ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべた。そしてセリカ達を加えたリィン達は波止場にいるアルゼイド流の門下生に近づいた。
〜レグラム・波止場〜
「どうやら導力ボートの準備はできているようだな。」
「お嬢様……ええ、先程準備が終わったところです。」
「導力ボートかぁ。ちょっと面白そうだねー。」
「ミ、ミリアムさん。」
「……はしゃいでいる場合か。」
興味ありげな表情をしているミリアムを見たセレーネは冷や汗をかき、ユーシスはジト目で指摘した。
「運転は私が引き受けよう。何度か経験があるからな。」
「ああ、よろしく頼む。」
「……お待ちください、お嬢様。やはり……捜索は自分達が!お嬢様の手をわざわざ煩わせる必要はないはずです!」
リィン達がボートに乗り込もうとすると門下生が呼び止めて真剣な表情で言った。
「……案じてくれるのはありがたいが、これも領主の娘としての役目だろう。それにトールズ士官学院・Z組の実習範囲でもある。」
「ああ……そうだな。」
「私達も力をつくさせてもらうつもりです。」
「さっさと見つけて帰ってくるから、心配いらないよ。」
門下生の言葉にラウラは答え、ラウラの意見にリィンは頷き、エマとエヴリーヌがそれぞれ門下生に言った。
「……わかりました。もう何も言いますまい。つい先日にも”城”の見回りが行われましたが、その時は魔獣もいませんでした。そこまで危険はないでしょう。」
「ふむ……そうなのか。確かにあの城の方角からは清らかな”風”を感じるが。」
「”聖域”ほどではないが、あの城から”聖気”が感じられるな。」
門下生の話を聞いたガイウスは不思議そうな表情でメティサーナと共にローエングリン城を見つめた。
「かの”聖女”と”鉄騎隊”のゆかりの地である古城は、清冽な気に満ちているという。魔獣が居つくこともほとんどないから、おそらくは子供達も無事だろう。何
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