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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第121話
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するか。」

話を聞き終えたリィン達は子供の捜索をする事を決めた。



「よ、よろしくお願いします!」

「ああ、ひとまず我らに任せておくといい。」

その後、リィン達は手分けして町の中をくまなく探したが、やはり子供達の姿はなく……やがて町の人々が騒ぎに気付く頃には、夜も更けてしまうのだった。

〜夜・遊撃士協会・レグラム支部〜



「やっぱり、男の子たちは町のどこにもいないか……やっぱり、湖に出たまま戻っていないみたいだな。」

「穏やかで波も立ってないから、転覆の心配はなさそうだが……」

「となると残る可能性は……」

「ふわ〜あ……それじゃ、やっぱあのお城にいる可能性が高いんじゃないのー?

「かの”鉄騎隊”の本拠地、”ローエングリン城”……アルゼイド家で管理しているとはいえ、滅多に人が足を踏み入れない場所だ。何があったのか……心配だな。」

「城の探検をして迷っているか、最悪は魔獣に襲われて死んじゃったかもね。」

リィン達がそれぞれ話し合っているとエヴリーヌは静かに呟き

「そ、それは……」

「――ラウラ、”ローエングリン城”に魔獣は生息しているのか?」

エヴリーヌの推測を聞いたセレーネは表情を青褪めさせ、リィンは真剣な表情でラウラを見つめ

「いや……さすがに魔獣は生息していないし、もし一匹でも迷い込んでいた事がわかったら父上が門下生達と共に駆除しているだろう。」

ラウラは静かに首を横に振って答えた。



「……親御さんたちもかなり心配しているみたいです。今は家の方で帰りを待ってもらっていますけど……」

「とにかく、行ってみるしかあるまい。ボートの手配は済んでいるのだろう?」

「ああ、アルゼイド流の門下生たちが導力ボートを用意してくれている。少々霧が出始めているのが気がかりではあるが……」

「……今は波止場に向かおう。それと最低限の準備くらいは整えておいたほうがよさそうだ。」

「ああ、急ぐとしよう。」

そしてリィン達が出かける準備を素早く終えたその時、セリカ達が支部に戻ってきた。



「……おい、この町の騒ぎは一体何だ?」

「あら?トヴァルさんがいらっしゃいませんね……」

「一体どうなっているのだ?」

支部に戻ってきたセリカはリィン達を見回して尋ね、シュリはトヴァルがいない事に戸惑い、メティサーナは首を傾げて尋ねた。



「あ、セリカ達だ。」

「セリカ殿……!ちょうど良い所に戻ってきてくれて助かります!実は――――」

セリカ達の登場にエヴリーヌは目を丸くし、リィンは明るい表情をした後仲間達と共に事情を説明した。



「―――なるほどな。ならば俺達も子
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