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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第121話
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「……なるほど。そういう見方もあるか。」

「どうしても冷たい物言いに聞こえてしまうが……あの御仁の言葉となると重みが違ってくるな。」

そしてリィン達がそれぞれ考え込んでいるとミリアムとエヴリーヌが呑気に寝言を呟いた。



「むにゃむにゃ……いいんちょのおっぱいおっきいね〜……えへへ………ふかふかだ〜……」

「すー……すー……エヴリーヌは……絶対プリネとの結婚を……認めないんだから……!」

二人の寝言を聞いたリィン達は脱力した。

「ミ、ミリアムちゃん……!?」

「えっと、もしかして夢の中でレーヴェさんに出会っているのでしょうか?」

「あ、ああ、多分な。」

エマは顔を赤らめ、セレーネとリィンは苦笑し

「……このガキ共は……」

ユーシスはジト目で呑気に眠っている二人を睨んだ。



「コホン、えっと……」

「ふふ、とりあえず書類整理も一通り片がつきそうだ。そろそろ戸締りをして子爵邸に戻るとしよう。」

「ああ、そうだな。」

そしてリィン達が戸締りをしようとしたその時、扉が勢いよく開かれた。



「す、すみません!誰かいませんか!」

「おや、そなたは”ワトー商会”の……」

支部に入ってきた娘を見たラウラは目を丸くした。



「ああっ、ラウラ様!?あ、あのっ!トヴァルさんか、セリカ様達のどなたかはいませんか!?」

「トヴァルさんなら今は出かけて、セリカ殿達は遊撃士の仕事の関係で留守にしていて、そろそろ帰ってくると思うけど……」

「……何かあったのか?」

「ア、アイツらが帰ってこないんです……――ユリアンとカルノが”お城”から帰ってこないんです!」

血相を変えた娘が声を上げるとリィン達も血相を変えた。



「そ、それって……」

「”お城”という事はまさか……」

「”ローエングリン城”のことか!?まさか……子供たちだけで湖に出てしまったのか!?」

町の子供達が湖に出た事にラウラは血相を変えて尋ねた。



「は、はい……『冒険に行くんだ』って、ボートで勝手に……ぐすっ、夕方になってもぜんぜん帰ってこなくて……!」

「……どうやら由々しき事態のようだな。」

「ああ、その上トヴァルさんやセリカ殿達も不在の今……とにかく、俺達で出来る限りの事をしてみるしかない。」

「そうだな……ただ待っているわけにもいかないだろう。」

「湖を探すとしたら代わりのボートが必要だな。すぐに爺に連絡して手配させよう。」

「私、その間にミリアムちゃんとエヴリーヌさんを起こして一端町の中を探してみますね!」

「あ、わたくしも手伝います!」

「フン、全員で手分け
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