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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第120話
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「区切りがついたらギルドに戻って書類整理をやってくれ。カウンターのメモに手順は書いておいたからさ。」
「わかりました。」
「任せるがよい。」
「書類整理……めんどくさ。」
「エ、エヴリーヌさん。」
「夜になったら戸締りをしてそれで今日の実習は終わりだ。明日には、俺の代わりに別の人間が来る手筈になってる。」
「了解した。」
「それでは留守を預からせていただきますね。」
トヴァルの指示にリィン達はそれぞれ返事をした。
「フフ、せいぜい励むことだ。それと、慌しく去る事になって本当にすまない。」
「父上のなさりようには昔から慣れっこですゆえ。」
「―――手合わせ、本当にありがとうございました。また会える機会を楽しみにしております。」
「うむ、そなたの剣はまだまだ伸びるはずだ。娘共々、これからも切磋琢磨するがいいだろう。”飛燕”の
剣
(
つるぎ
)
を取り入れたそなたの”八葉”がどのように成長するのか、楽しみにしている。」
「……光栄です。」
アルゼイド子爵の言葉にリィンは静かに会釈をして答えた。
「他の者も、無骨者の娘だが今後ともよろしくお願いする。男手一つで育てたゆえ、浮いた話のひとつも無いのがいささか心配ではあるが……」
「ち、父上……!」
苦笑しながら言ったアルゼイド子爵の話を聞いたラウラはジト目でアルゼイド子爵を見つめたが
「まあ、大剣を振り回すラウラをお嫁さんにしたい男なんて、中々いないだろうね。」
「グッ……」
「エ、エヴリーヌさん。さすがにそれは言いすぎですよ……」
「フフ、耳の痛い話だな。」
エヴリーヌに図星を突かれて唸り声を上げ、セレーネは冷や汗をかいて指摘し、アルゼイド子爵は苦笑していた。
「ふふっ、こちらこそ喜んで。」
ラウラ達の様子を微笑ましそうに見守っていたエマはアルゼイド子爵に微笑み
「たしかにラウラは女の子にモテてるよねー。」
ミリアムはからかいの表情で言った。
「どうかお気をつけて。」
「数々のご配慮、感謝する。」
「はは、それじゃあな。サラのやつにもよろしく言っておいてくれ。」
そしてアルゼイド子爵とトヴァルは駅の中に入って行った。
「ふう……あの人は。」
二人が去るとラウラは呆れた表情で溜息を吐いた。
「はは……凄いお父さんじゃないか。自由で、懐も広くて、それでいてあの強さ……ラウラがそういう風に育ったのもわかる気がする。」
「なっ……」
リィンの指摘にラウラは驚き
「ふふっ、そうですね。あの親にしてこの子ありを地で行ってるというか……」
「確かに言葉遣いとか似ていた
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