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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第120話
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「いやな、縁があって少しばかり調べてたんや。うん、なかなかええ面構えしとるわ。」

「え、えっと……」

「………………」

青年の言葉にエマは戸惑い、ミリアムは真剣な表情で青年と大男を見つめ

「それに……まさかこんな所で”あいつら”を仰山(ぎょうさん)殺した”魔弓将”と会う事になるとはな。」

「誰の事を言っているの?エヴリーヌは今まで殺した雑魚の事なんか一人も覚えていないよ。」

不敵な笑みを浮かべる青年に見つめられたエヴリーヌは首を傾げて答えた。



「何やと……?」

エヴリーヌの答えが気に触ったのか青年は殺気を纏ってエヴリーヌを睨んだが

「……閣下がお待ちだ。そのくらいにしておけ。」

「……ああ。ほなな〜。」

「それでは失礼する。」

大男の忠告に気を取り直した後その場から去り、子爵邸を後にした。



「……なんだ、今の男たちは。」

「領邦軍の兵士じゃないのは確かのようだが……」

「私達の”Z組”のことを知っているようですけど……」

「それにエヴリーヌさんの事まで知っているようでしたけど……」

「さあ?エヴリーヌはあんな奴等、見覚えがないよ。」

不安そうな表情で尋ねたセレーネの疑問にエヴリーヌは首を傾げて答えた。



「―――おそらくカイエン公が私的に雇っている護衛だろう。」

その時アルゼイド子爵がリィン達に近づいてきた。



「父上……」

ラウラは心配そうな表情でアルゼイド子爵を見つめた。

「フフ、そんな顔をするでない。だが……いよいよ、本格的に動き始めたようだな。」

その後リィン達は執務室でアルゼイド子爵から詳しい話を聞き始めた。

〜アルゼイド子爵邸・執務室〜



「貴族派が水面下で動き始めている……!?」

アルゼイド子爵からカイエン公爵の訪問の詳細な話を聞いたラウラは声を上げた。



「うむ、先月あたりから貴族派が頻繁に動き始めている。各地で会合が繰り返され、結束を再確認しているようだ。……そちらのお嬢さんは当然知っている情報だろうが。」

「んー、まあね。とうとう革新派と本格的にやり合うつもりかって情報局もピリピリしてるし。」

アルゼイド子爵に視線を向けられたミリアムは真剣な表情で頷いた。



「そうだったのか……」

「本当に内戦が始まってしまうのでしょうか……?」

「くっ……そんな事が。」

ミリアムの話を聞いたリィンは重々しい様子を纏い、セレーネは不安そうな表情をし、ユーシスは唇を噛みしめた。



「でも、カイエン公って言えば貴族派でもリーダー格だよね?わざわざ来るっているのはさす
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