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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第119話
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思い出したガイウスの言葉にリィンは静かに頷いた。
「”獣”じみた何か、か……」
「”闇”に属するエヴリーヌさんは何かご存知ではないのですか?あの時のお兄様からは凄まじい”負”の気を感じたのですが……」
「んー、そう言われても”魔神”や魔族達の”負”の力とは何か違うんだよね。」
一方ユーシスは考え込み、セレーネに尋ねられたエヴリーヌは首を傾げて不思議そうな表情でリィンを見つめた。
「うーん。カッコよかったけどなー。リミッターを外して強くなるならじゃんじゃん使えばよくない?」
「はは……それが出来れば苦労はしないさ。あれを抑える為に……俺は師匠から剣を教わった。正しき力の使い方を知る事で自分の中の獣を抑えられるように。だが、根本的な解決にはならず、途中で修行も打ち切られた……情けない話だろ?」
ミリアムの指摘に苦笑したリィンは自身が剣を始めたきっかけや説明をした後疲れた表情で溜息を吐いた。
「リィンさん……」
「お兄様……」
「だが、昨日の勝負で何かを掴めたんだな?」
「ああ……どれだけ否定しても自分自身を偽ることはできない。あるがままの自分を認めない限り、結局、前にも後ろにも進めない。……そんな当たり前の事に今更ながら気付かされただけさ。」
「ほえ〜……」
「よくわかんない。」
ガイウスの問いかけに答えたリィンの決意を知ったミリアムは呆け、エヴリーヌは首を傾げ
「そうか……」
「フッ、世話の焼ける男だ。」
「わたくしの”パートナー”がお兄様で本当によかったですわ……」
ガイウスとユーシスは静かな笑みを浮かべ、セレーネは微笑んだ。
「あるがままの自分を受け止め、迷いながらも前に進んで行くか。……ふふ。私も負けていられないな。なんせ私の奥義どころか父上の絶技まで習得した上改良までしているのだから、アルゼイド流の宗家の血を引く者として今以上に精進せねばな。」
「ハハ、”変化”しないと使えないから、習得したとは言えないけどな。」
ラウラに見つめられたリィンは苦笑しながら答えた。
「……リィンさん。今の話、B班のみんなにもいずれ伝えてあげてください。きっと喜ぶと思いますから。」
「ああ……そうさせてもらうつもりだよ。先月の旧校舎以来、心配をかけてたみたいだからな。」
その後リィン達は課題を受け取る為に遊撃士協会支部に向かった。
〜遊撃士協会・レグラム支部〜
「いや〜、聞いたぞ。何でも”光の剣匠”とやり合ったんだってな?」
「はは……胸を貸してもらっただけです。しかもセリカ殿にまでお手を煩わせてしまいましたし。」
「いやいや、あの”光の剣
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