外伝〜覇道と王道が交わる時〜
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ペテレーネにお礼を言われたウィルは恐縮しながら答えた。
「え!?あ、あなたがあの”闇王”なのですか!?」
一方リウイ達の名前を知ったセラウィは驚いてリウイ達を見ていた。
「……どこかで聞いた事がある名前だけど……セラウィ、知っているのかい?」
リウイ達の名前に頭の片隅で引っ掛かっていたウィルはリウイ達を知っていそうなセラウィに尋ねた。
「え、ええ……」
セラウィは驚きの表情でリウイを見ながら言うのを戸惑った。
「?もったいぶらず、教えてくれないかな?」
セラウィの態度に首を傾げたウィルはセラウィに尋ねた。
「……ここは戦場だ。細かい詮索は後にして、戦闘に集中しろ。」
「!そうですね。……なんとお呼びすればいいですか?」
リウイの指摘に今の状況を思い出したウィルはリウイがさらけ出す雰囲気からかなりの身分の者と感じ、自然と敬語で尋ねた。
「……リウイでいい。それと口調もいつも通りで構わん。」
「わかった。……これでいいかい?リウイ。」
リウイに言われたウィルはすぐに口調をいつもの口調に直して尋ねた。
「ああ。……ここからは俺達も参戦させてもらう。………みな、行くぞ!」
「はい!」
「了解しました……!」
「うむ!」
「キャハッ♪久しぶりに一杯遊んじゃうよ〜♪」
リウイの号令にペテレーネ、マーリオン、リフィアは力強く頷き、エヴリーヌは凶悪な笑顔を浮かべて頷いた。
「よし!リウイ達と協力して、敵を追い返すぞ!」
「わかりました!」
「ああ!」
「ええ!」
ウィルの号令にセラウィ、フォーチュラ、フィニリィは力強く頷き、またウィルの周りで戦っていたユイドラ兵達も心強い援軍の登場や自分達が慕う領主の号令に雄叫びを上げた。そしてリウイ達とウィル達は協力して、大量の魔物の軍団と戦い始めた!
覇道を持って人間と闇夜の眷属、さまざまな種族との共存を目指す”闇王”とその仲間達。王道を持って全ての種族との共存を目指す”匠王”とその仲間達。手段や考えは違えど、同じ志を持つ彼らの共闘が今ここに始まった……!
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