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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜もう一人の共存を謳いし”王”〜
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「ハアッ!」

仲間達の活躍に続くようにウィルも自分の武器としている鉄槌――『匠王の神槌』で目の前の敵を倒していた。

「ハッ!」

そしてウィルを援護するようにセラウィが弓矢で的確に敵を射抜き、倒していた。



「クッ………キリがないな……!」

敵を倒し、一息ついたウィルはまだまだいる魔物達を見て、顔を歪めた。

「倒しても倒しても、湧いて来るように出て来て〜!一体、どれだけいるのよ!」

「泣き言を言う暇があったら、詠唱して目の前の敵を倒せ!ハァッ!」

右翼のユイドラ兵達を援護しているエミリッタは敵の多さに泣き言を言い、それを見たユエラは叱咤しながら敵を斬りまくった!

「せめて、水那達がいれば、もう少し戦況はよくなるんですけどね………」

敵を射抜きながらセラウィはこの場にいない仲間達の事を言った。

「仕方ないよ。水那達には他の仲間達に援軍を頼みに行って貰っているんだから。……水那達が仲間達を連れて来ると信じて、俺達はここで食い止める!」

実はウィル達には他にも心強い仲間がいるのだが、彼女達は周辺の水精や土精、エルフ。そしてかつての仲間であった仲間達の協力を頼むためにユイドラを留守にしていて、そのせいで戦力不足となり、ウィル達は苦戦していた。

「ええ!ユイドラの、全ての種族のために……そして、家で待っているセティ達のためにも必ず勝たないと!」

夫の言葉に勇気づけられたセラウィは頷いた後、弓矢で敵を射抜き、そして魔術を使って味方の治癒や敵への攻撃をした。

(……我はまだ出なくていいのか?ウィル。)

そこにウィルが着けている腕輪が光り、ウィルにある人物の念話が来た。

「………アスモデウスはディアーネが出て来た時に、出て来てもらう!」

(……それはいいのだが、このままでは数に押されてしまい、壊滅してしまうぞ?)

「わかっている!(クッ………街の防衛に着いているレグナー達をこちらに廻すか?でも、そんな事をすればユイドラががら空きになるし……!)」

腕輪から聞こえた念話――ソロモン一柱の魔神アスモデウスの言葉に答えたウィルはユイドラの主力である親友であり、ライバルでもあり、そして領主である自分の右腕でもあるレグナー率いる工匠達――いざという時に温存しているユイドラの主戦力を前線に出すかどうか迷った。その時、考え込んでいるウィルの隙を狙い、一匹の下級悪魔が襲いかかった!

「ウィル!」

「!!クッ!」

セラウィの警告に我に返ったウィルは自分に襲いかかって来る下級悪魔を迎撃しようとしたその時

「我が魔術にひれ伏しなさい!……粒子弾!!」

「!?ガアアアアッ!?」

突如雷が籠った魔力弾が下級悪魔を襲って、命中した下級悪魔は断
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