第15話
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〜遊撃士協会・ルーアン支部〜
「まったく、何という薄情な……。久しぶりに再会した運命の相手に向かってこの仕打ちはあんまりだよ。」
「何が運命の相手なんだか……。大体、オリビエってばどうしてルーアンにいるのよ。エルモの温泉に逗留してるんじゃなかったの?」
ギルドにつき、オリビエは呟き、それを聞いたエステルは呆れた後、ツァイスにいるはずのオリビエが何故ルーアンにいるのかを尋ねた。
「フッ、実はミュラー君から『紅葉亭』に連絡があってね。エステル君とミント君が戻ってきたことをわざわざ知らせてくれたのだよ。これは挨拶せねばと思って飛んで来たわけなのさっ♪」
「あ、ありがたいんだけど素直に喜べないような……。でも、生誕祭以来挨拶もできなかったよね。ありがとう、オリビエ。また会えて本当に嬉しいわ。」
「お久しぶりだね、オリビエお兄さん!」
「そ、そうか………うーむ、ミント君はともかくエステル君が素直だと調子が狂うような。もっと激しく突っ込んでくれないと、その……欲求不満になってしまうよ。」
いつものやり取りじゃないエステルを見て、オリビエは顔を赤らめた。
「顔を赤らめながら不穏な発言をするのはやめい!」
オリビエの様子を見たエステルはすかさず怒鳴った。
「フム……ここはミント君のキスで欲求不満をなくそうじゃないか♪………という事でミント君。オリビエお兄さんのほっぺに再会の祝いとしてキスをしてくれないかな〜♪なんなら唇でもオッケーだよ♪」
「ほえ?ミント、オリビエさんにキスをすればいいの??」
「お願いだから、やめて!純真で可愛いミントが穢れるわ!!」
オリビエの冗談か本気かわからない言葉を信じようとしたミントをエステルは慌ててミントを抱きしめて止めた。
「ったく、ギルドの中でよくそんな犯罪まがいな事が言えるな………」
一方アガットは呆れて溜息を吐いた。
「ハッハッハ!そう褒めないでくれよ!照れちゃうじゃないか♪」
「褒めてねえっ!クソッ………!コイツのせいで無駄な気力を使ってしまうぜ………」
笑っているオリビエを怒鳴ったアガットは疲労感を隠せず、溜息を吐いた。
「はあ……まあいいわ。えっと、ジャンさん。コレがクーデター事件の時に協力してくれたオリビエ。エレボニアから来た演奏家なの。」
「はあ……。何というか強烈な人だねぇ。しかし、それだったら一緒に話を聞いてもらっても構わないかな。」
エステルにオリビエを紹介されたジャンは苦笑した後、答えた。
「本来なら部外者ってことで追い出すところだが……。人の話を聞くヤツじゃねえし放っておくしかなさそうだな。」
「だって、オリビエさんだものね♪」
「ハッハッハッ。さす
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