第15話
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「ちょ、ちょっと。勝手に話を進めないでよ。」
「まあまあ。写真も提供してもらったし、持ちつ持たれつってことで。」
「そうだよ〜。ドロシーさんの写真のおかげでお化けさんの姿を見れたし。」
ドロシーが付いて来る事に渋っているエステルにジャンが宥め、ミントも頷いた。
「フン……仕方ねえな。」
アガットもドロシーが付いて来る事に渋々納得した。
「うーん、なんかどんどん緊張感がなくなって行くような。でもまあ、今回は助かるかな。」
「そういうわけで事件の調査、よろしく頼んだぞ。俺はこれから2人の候補にインタビューをかますからな。」
ナイアルはギルドを出て行こうとしたが、ある事を思い出してエステルに振り返った。
「とと……。そうだ、エステル。……ヨシュアのことは親父さんから少し聞かされた。謎の組織ってのも気になるし……。それっぽいニュースが入ったらすぐにギルドに連絡するからな。」
「え……」
ナイアルの申し出を聞いたエステルは驚いた。
「だからその……まあ、頑張れってことだ!そ、そんじゃあな!」
そしてナイアルは今度こそギルドを出て行った。
「ナイアル……」
「うふふ。先輩ってば照れちゃって〜。カシウスさんから話を聞いて結構ショックだったみたいなの。何か助けになれないか色々と考えてたみたいよ〜?」
「そ、そうなんだ。まったくもう。素直じゃないっていうか……」
「かく言うわたしも取材で気になるネタを拾ったらギルドに連絡を入れるから〜。だからエステルちゃん。ファイト・オー、だからね〜!」
「うん、ありがとう……。それじゃあ……王立学園に行くとしますか!」
「王立学園には僕の方から連絡しておこう。それではよろしく頼んだよ。」
そしてエステル達はギルドを出た。
「……何ていうか、今さら突っ込むのも何だけど。やっぱりオリビエも来るわけね?」
ギルドを出たエステルは溜息を吐いた後、自分に付いて来る予想通りの予定外のメンバー――オリビエを見て尋ねた。
「ハッハッハッ。やだなあ、エステル君。鳥が空を駆け、魚が水に遊ぶのと同じくらいあたり前のことだよ。何のためにボクが、温泉を捨ててエルモから来たと思ってるんだい?」
「うーん……。ねえアガット、ミント。仲間に入れてもいいかな?」
オリビエの答えを聞いたエステルは迷った後、アガットとミントに尋ねた。
「ミントは賛成だよ!オリビエさん、アーツと銃の腕がとっても上手いし、歌やリュートも上手だもの!」
「ハッハッハ!相変わらず、ミント君は素直で可愛いね♪照れるじゃないか♪」
嬉しそうな表情のミントの言葉を聞いたオリビエは酔いしれていた。
「もう好きにしや
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