第15話
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方がいいかな。」
そしてエステル達はギルドにある王国地図に注目し、オリビエが説明し始めた。
「さて………エステル君が調査した3ヶ所の目撃地点だが……ここと、ここ、ここになる。」
オリビエが地図にマークをつけた。
「うん……。ルーアン南街区に、エア=レッテンの関所、そしてマーシア孤児院。それがどうかしたの?」
「ここで得られた3つの証言において、明確に異なる部分に注目すると、ある事実が浮き上がるのだよ。エステル君、その異なる部分とはどこだろう?」
「3つの証言で明確に異なる部分……」
オリビエに尋ねられたエステルはそれぞれの証言を思い出して、考えてある事に気付いた。
「そ、それって……。わかった!ずばり、白い影が去った方角ね!」
「あ!本当だ!」
エステルの言葉を聞いたミントも気付いた。
「うん、その通りだ。南街区での証言では白い影が去ったのは『北東』……。エア=レッテンの関所の兵士の証言では白い影が去ったのは『北』……。そして、孤児院での子供の証言では白い影が去ったのは『東』……」
オリビエが白い影が去った方向を矢印で書くとある一点に集中した。
「「あああっ!?」」
「フン、そういうことか……」
「なるほどねぇ。幽霊が来た場所が絞られたっていう寸法かよ。」
白い影が去った方向が合わさった場所を見てエステルとミントは驚き、アガットとナイアルは納得した。
「フフ、そういうことさ。『ジェニス王立学園』…………ここの近辺になるみたいだね。」
「オリビエ………あんたって冴えているわねぇ。こうなったら幽霊だろうが何だろうがどっちでもいいわ。行って確かめるしかないわね!」
「わあ………じゃあ、クロ―ゼさん達に会えるね!」
オリビエの意見に感心し、エステルが次にする行動を聞いたミントは嬉しそうな表情をした。
「ふむ………ジャン、問題ねえな?」
「ああ、本格的に調査してできれば問題を解決してくれ。『リベール通信』さんはこの先、どうするんですか?」
アガットの言葉に頷いたジャンはナイアルとドロシーはどうするかを尋ねた。
「そうだな、肝心の市長選の取材もしなくちゃならねぇし……。よし、ドロシー。この件はお前に任せたぞ。」
「はーい、わかりました〜。これでもかってくらい心霊写真を撮ってきまーす!」
ナイアルの指示にドロシーは元気良く答えた。
「違うっての!あくまで真相の解明だ。エステルたちに付いて行って幽霊事件の取材をするんだよ。」
「はあ、なるほど。よく判りませんけど〜。せいいっぱい頑張りま〜す!」
ドロシーの勘違いに気付いたナイアルはドロシーに注意をしたが、あまり理解している様子ではなかった。
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