第15話
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がはアガット君だ。ボクのことなら何でもご存じのようだね♪それにミント君もわかっているじゃないか♪」
「さもマブタチのように語りかけてくんじゃねえ!あの時一緒に戦っただけでロクに話したこともねえだろ!」
「えへへ…………」
オリビエの言葉を聞いたアガットは怒鳴り、ミントは逆に嬉しそうにしていた。
「……まあ、流す方向で。」
「オーケー。その方が良さそうだね。」
エステルの言葉にジャンは頷いた。
「どうでもいいが、さっさと話を聞かせてくれ。こちとら、市長選のネタを集めなきゃならねえんだからな。」
「はいはい、判ってるわよ。それじゃあ、聞いてきた順に目撃情報を報告するけど……」
そしてエステル達は各地の目撃情報や、ケビンをルーアンに送った際、神父であるケビンが今回の騒動についての見解をエステル達に言ったので、それも報告した。
「なるほど……。ずいぶん具体的に集まったね。少なくとも、何かを掴むには十分すぎるほどの情報だよ。」
「うーん、そうかしら。」
「う〜ん…………ミント、わかんない……………」
ジャンの言葉を聞いたエステルは考え、ミントも考えた後、全く理解できなかった。
「まあ、さっき騒いでいた市長選の相手陣営を妨害するためのイタズラって線はなさそうだな。ノーマン氏の息子はともかく孤児院と関所の兵士を脅かして効果があるとも思えんし。」
「実際、亡霊は空を飛んでいる。一般人が簡単にできるトリックじゃないはずだぜ。」
「それじゃあやっぱり、本物の幽霊さんなんですよ〜。たぶん仮面をかぶらされて幽閉された挙句におかしくなった大昔の貴族かなんかで〜。数百年の時を経た今、怨霊として甦ったんですよ〜♪」
ナイアルの推測にアガットは頷き、ドロシーは楽しそうな表情で答えた。
「そ、そんな怖い話をさも嬉しそうに言わないでよっ。第一、幽霊ってのは人か場所に縛られているらしいし。やっぱり違うんじゃないかしら。」
「………いや、それはどうだろうね?」
「ほえ?」
「な、なによオリビエ。」
「気付いた事でもあるのか?」
オリビエの言葉を聞いたエステル達は驚いてオリビエを見た。
「いや、幽霊かどうかというのはボクにも判断がつかないが………エステル君達の報告を聞いていくつか気になる事があってね。その白い影が人と場所に縛られているという説には、少々疑問を呈したいのだよ。」
「へえ、大したもんですね。僕もちょうど同じ事を考えていたところですよ。」
オリビエに感心したジャンはオリビエの意見に同意した。
「フフッ、やはりか。旅行者の常、ボクは最近、王国地図を良く眺めるんだが………まずはルーアン地方のエリアに注目してもらった
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