第14話
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その後ルーアンに到着し、ケビンと別れたエステル達はギルドに向かった。
〜遊撃士協会・ルーアン支部〜
「あ………」
ギルドに入った時、見覚えのある人物達を見つけたエステルは思わず声を出した。
「お、戻ってきたか」
「エステルちゃん!ミントちゃん!お帰りなさ〜い!」
「こんにちは!」
「ナイアル、ドロシー!どうしてルーアンにいるの?」
見覚えのある人物達――『リベール通信』の記者とカメラマンのナイアルとドロシーにミントは元気に挨拶をし、エステルは何故ギルドにいるかを尋ねた。
「そりゃあ、話題の市長選を取材しに来たに決まってるだろ。で、妙な事件が起こってるって聞いて、ギルドに事情を聞きに来たわけさ。」
「妙な事件って……。例の『白い影』のことね。」
ナイアルの話を聞いたエステルはすぐに察しがついた。
「実は、君たちが調べている間に市街で別の目撃事件があってね。市民の間にも徐々に動揺が広がっている状況なんだ。」
「そうか……。だんだん、大事になってきたな。」
ジャンの話を聞いたアガットは真剣な表情で答えた。
「そして極めつけが……。このお嬢さんが撮った写真さ。これはかなり有力な資料になると思うんだけど……」
「写真って……。ま、まま、まさかっ!?」
ジャンの説明を聞いたエステルは身を震わせた。
「心霊写真ってやつか?」
「ええええ〜!?お化けさんの写真をドロシーさんが撮ったの!?」
アガットの言葉を聞いたミントは驚いた後、エステルの後ろに隠れながらドロシーに尋ねた。
「うーん、そうなのかなぁ。ホテルから夜景を撮ってたら偶然写っていたからよくわからないんだけど〜。とりあえず見てみてくれる〜?」
そしてドロシーは写真をエステル達に見せた。写真にはマント姿の白い影が写っていた。
「「…………………………」」
写真を見たエステルとミントは驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。
「……なんつーか。決定的じゃねえか?」
「あ、あはは……。そう決めつけるのは早いわよ。オーバルカメラの調子が悪かっただけかもしれないし……」
「う〜ん、故障ってことはありえないと思うよ〜?中央工房で買った最新機種だしメンテナンスもバッチリだもの〜。」
「そういう事にしといてってばっ!」
アガットの言葉を否定して逃避しようとしたエステルだったがドロシーに否定され、ドロシーを睨んだ。
「エステルちゃん、コワイ……」
「まあ、そういう訳でかなり具体性を帯びた話になってきちゃったんだけど……。この件は、マスコミと協力しても損はないと思う。早速、各地で調べてきた事をここで報告してくれない
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