第14話
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その場にいた全員はオリビエを見て、呆れて何も言わなかった。
「コ、コホン……。とりあえず、ボルトスさん。ここはいったんお互い頭を冷やした方が良さそうだな。」
「ええ、そうですね。通行の邪魔になりますし。みんな、いったん港の方に戻ろう。」
「そ、そうっすね……」
「そうだ……。チラシを配らなくちゃ。」
そして両陣営はそそくさと橋を離れた。
(み、みんな逃げた……)
(……気持ちは分かるぜ。)
その様子を見て呆れているエステルの小声にアガットも呆れながら頷いた。
(わあ………オリビエさんって、歌やリュートも上手いんだ!)
(ミ、ミント…………”アレ”はミントの教育に悪いから、絶対手本にしたらダメだからね!?)
(ほえ?うん。………でも、オリビエさん、本当に歌やリュートを弾くのが上手いんだけどなぁ………)
一方目を輝かせてオリビエを見ているミントに気付いたエステルは慌てて注意をして、注意をされたミントは首を傾げながら頷いた。
「フッ、どこの国でも民衆が熱しやすく冷めやすいのは同じだな。いや、真に恐るべきはみんなの平常心を取り戻したこの奇跡のごとき旋律か……。さあ記者諸君!思う存分、写真を撮って取材してくれたまえっ!」
「うわ〜、いいんですかぁ。それじゃあ遠慮なくいきますね。ハイ、チーズ♪」
オリビエの言葉を聞いたドロシーは意気揚々とカメラでオリビエを撮りまくっていた。
「うーん、マーベラス。」
そしてオリビエもしっかりポーズを撮って、酔いしれっていた。
「えーと、その……。俺はさっきの話を聞かせてもらおうかね。」
「う、うん、そうね。早いうちに報告しないと忘れちゃいそうな気が……」
「とっととギルドに戻ってジャンに報告するか。」
「はーい!」
オリビエを無理やり無視したナイアルの言葉に頷いたエステル達がオリビエとドロシーを放って、ギルドに戻ろうとした時
「おや……。ちょっと、エステル君。どこに行こうというのかね?ま、待ちたまえ!いや、どうか待ってください!」
「おお、いい表情ですね〜!とってもキュートです〜♪」
エステル達の行動を見たオリビエは焦りながら呼び止め、ドロシーは呑気に写真を撮っていた。
その後ドロシーとちゃっかりついて来るオリビエを連れて、エステル達はギルドに向かった…………
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