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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第230話 想いを胸に いざ戦いへ
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巻だった。料理の種類も幅広く――、日本食以外にも、様々な種類を作れると来たから、これまた圧巻。他のメンバーも知っていて、絶賛なのは言うまでもない。
シノンは、以前料理を持たせてくれた事に感謝を改めてしていたり、喫茶店を営んでいるエギルは、スカウトをしようとしたり。
リズに至っては、『私のお爺ちゃんになってーーっっ!!』と、美味しさから、思わず言ってしまっている。
それらの騒ぎ?を見て、本当に微笑ましそうに見ているのが綺堂だった。リュウキの回りに。――隼人の回りは笑顔に包まれている事が、本当に嬉しかったのだろう事は、レイナには判った気がしていた。綺堂の笑顔を見て―――。
リュウキは、レイナの話を訊いて、2人の料理の事を頭に思い浮かべていた。思い浮かべながら、難しい表情になる。
「正直、オレは優劣は……つけたくはないな」
「……あははっ、だね? リュウキくんらしいよ。そう言うと思ったよ」
「ん。……でもただ、レイナも負けてない、とだけ。――爺やも、オレの事 ずっと……大事に、大事に、支えてくれて、ここまで育ててくれたんだ。大好きだよ。でも、レイナに対する好き、とはやっぱり違うかな」
空を仰ぎながら、そう言うリュウキ。
いつも億面もなく、正直に言うのがリュウキだ。
「オレにとって、レイナが一番なのは変わりないから」
「――――ッ// わ、私も一番だからね……// リュウキ君が、一番…………」
恥ずかしそうに、話をしていた所で――、再びリュウキとレイナの距離が0になりそうな所で。
そんなラブコメ? 反対!! なメンバーが突如として現れた。
「ウォッホン、ウォッホンっ!!!」
かなり態とらしい咳払いが場に響く。そして何処となく、怒気も含まれている様子だ。
「〜〜っったく、ほんっと、似た者同士なんだから!」
腰に手を当てて、大股で歩み寄ってくる、敏腕鍛冶職人が1人。
「……リズさんの言う通りですよー」
少々頬を膨らませながら、相棒の小竜を頭に乗せて、大股の彼女に追いつく様に小走りで追いかけるビーストテイマーが1人。
「――――これから戦うのに、正直、呑気すぎるんじゃない? これじゃ 後ろから撃たれたって、文句は言えないレベルよ?」
猫耳が、逆だってる様に――見える? 怒っている時の証である事はよく知っている。
その鋭い眼光が、2人を射抜く。表情は
冷静
(
クール
)
に見えていて、その眼は明らかに
興奮気味
(
エキサイト
)
な感じ。物騒な事を言って足音を殺しながら、宛ら
暗殺者
(
アサシン
)
の様に近づいてくる山猫、
弓兵
(
スナイパー
)
が1人。
そして、その背後には、苦笑いをしている、二刀流使いの黒の剣士に、同じく笑っている青髪の|
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