暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第230話 想いを胸に いざ戦いへ
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る。『あぅ』っと可愛らしく、軽く悲鳴を上げた後、レイナは再び笑顔を向けた。

「あ〜、まぁ、そうだね。私だって、勝ちたい気持ちは当然あるんだし。勿論お姉ちゃんだって、ね? んー……でも、冷静に考えてみると、キリト君の事だってそうだけど、リーファちゃんでも見えないレベルの動きらしいから。更に言ったらリーファちゃんは空中戦闘(エア・レイド)で負けちゃったって訊いたら、そこまであったら、やっぱりねー。どっちかと言うと、勝てる勝てないじゃなくって、ダメージ量の記録を更新するぞーっ! って思っちゃってたかな?」

 レイナがそう言うと、リュウキは。

「勝負には絶対は無いさ。強い方が勝つんじゃなくて、勝った方が強い。相手がスピード型なら、コンマレベルの見切り戦になりそうだ。キリトを破ったその速度。反応速度は、確かに驚嘆だ。……でも、レイナの強さだってオレも太鼓判。勿論、アスナも。だから勝機なし、なんて全然思ってないよ」
「わっ、それ すっごく力になるし、自信にもなるよーっ。それに、お姉ちゃんも『見切り勝負』って言ってたし、私も頑張るねっ!」

 レイナは、するっ と腕に絡みつく。

「ん……。オレも見届けるよ。それで、オレも戦うかどうかは………、その時次第、かな?」
「あはっ。でも やっぱり 私たちが負けちゃったら、仇討ち〜〜って事でお願いね?? 私とお姉ちゃんの2人分っ!」
「……流石に 実力者相手に2対1はきついって」

 リュウキは、苦笑いをしていた。
 




 そこで、説明を入れるとする。


 リュウキは やっぱり目立つ様な事は極力避けている。アバターは、以前使っていた《ドラゴ》とは違う《リュウキ》の姿だから、よりいっそう拍車をかけると言うものだった。……自分の姿と殆ど同じ、似せているから尚更だろう。

 だが勿論、攻略に関しては、手は抜かないし、誰が見ていよが持ちいる全力を出す。……正確に言えば、ゲームの枠内(・・・・・・)での本気を十二分に出し、勧めているのだ。
―――が、それは注目の集まる、デュエルの月例大会ともなれば、やっぱり話は別なのだ。

 ここ、アルブヘイム・オンラインの世界に《ソードスキル》や《新生アインクラッド》などが実装され、以前にも増して更にデュエル大会も、月一と言うペースで盛大に開催される様になっていた。以前まででは、やはり1対1のデュエルで、となると見栄えがする様なプレイヤーは流石に少ない。最早、言うのは言うまでもない事だった。魔法であれば、遠くからただ只管撃つだけ。なんの芸もない。そして、近接戦闘ともなれば、不格好に武器を振り回すだけ、と言う印象がまだまだ根付いていた。
 故にハイレベルともなれば、デュエル大会の上位戦でしか見られない状況だったのだが……、それを変
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