after story
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八幡先輩が卒業して俺やいろは先輩が進級した4月頃、それからは少し寂しさというものを感じている。雰囲気的には変わっていないはずだ、俺の雰囲気も……
小町「どしたの?歩垂君。そんな難しい顔しながらボーッとして」
歩垂「俺がボーッとしてるのはいつも通りだ。少し考え事を…ま、ちょうどいいか八幡先輩は元気か?」
小町「はぁ、まあ多分元気だよ。ていうか歩垂君その質問何回目?いっつも聞いてくるけど、どんだけお兄ちゃんの事好きなのさ」
歩垂「当然だ、俺は八幡先輩の事を尊敬しているからな。むしろ俺は尊敬している人以外興味無いまである」
小町「はぁ…その言い回し、何かお兄ちゃんに似てるよね」
歩垂「ふっ、まあな」
小町「褒めては無いんだけどなあ」
紹介が遅れたな、この人は小町さん。知っているだろうが八幡先輩の妹さんだ。対人スキルに関しては相当なもので、俺も尊敬している。だからさん付けにしている。
歩垂「さてと、そろそろ行くかな」
小町「生徒会?」
歩垂「まあな、今年でいろは先輩も引退だし」
小町「そっかぁ、歩垂君は会長を継ぐの?」
歩垂「…無理だろうな」
小町「どうして?」
歩垂「支持率が低い、それにいろは先輩ほどの技量は持ってないしな」
小町「そんなことは無いとは思うんだけどなぁ…」
歩垂「いやあるな、1年時八幡先輩に手伝ってもらっていたとは言え、ここまで立派にイベントや行事事を第一線で活躍し、学校のトップとしてまとめあげていたいろは先輩には尊敬する。俺はそんないろは先輩の足元にすら及ばないよ」
小町「ほんとどんだけお兄ちゃんやいろは先輩の事好きなんだろ…歩垂君が尊敬している人ってどれだけいるの?出来れば身近な人で」
歩垂「まず、八幡先輩にいろは先輩、雪乃先輩、結衣先輩、姫菜先輩、小町さん、静先生くらいかな」
小町「私がいるのと海老名先輩がいる事に驚きなんだけど…」
歩垂「は?小町さんの対人スキルにはかなり尊敬している、あとは姫菜先輩に至っては……まあ、なんつーか別格というか別次元というか…うん、あれだけ腐った趣味に生きていけるのは逆に尊敬かなーと思って」
小町「何か納得」
歩垂「……そろそろ時間か、それじゃ、そろそろ行くわ」
小町「頑張ってー、また明日ー」バイバイ
そして月日は流れていろは先輩の生徒会長としての最後の大きなイベントの文化祭も滞りなく進んだ。俺も生徒会として去年のように啖呵も切ることなく最終日、実行委員長の挨拶も終わり今年の文化祭も終わった。そして残りの片付けも終わり下校時間になる前、ほとんどの生徒が帰った頃俺は屋上にいた。
歩垂「終わったか…そういやここって一昨年八幡先輩の噂の場所か」
歩垂「確か、その時の実行委員長の人に暴言吐いて悪者になったとか」
歩垂「八幡先輩らしい…俺は結局憧れで終わったか」
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