暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ!〜夕陽に咲く花〜
第6話 僕が招いた....
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わからない。けど、なんとなく悪いことをしている気がしてきたので、




「さて、そろそろ移動しようか?花陽ちゃん、凛ちゃん」
「べつにいいにゃ。春くんはずっとその生徒会長さんといちゃいちゃしてるといいにゃ!!」
「あ、いやだから....」


 弁解しようとするも、凛は僕の言葉を聞かずにスタスタと鳥居前に行ってしまった。
難しいな、人付き合いというものは.....絢瀬先輩と世間的な会話をしていただけで、別に先輩に恋愛感情とか深い仲を築こうとしていたわけじゃないのに.....。
 凛だけじゃない。たまに花陽もムスッと不機嫌な表情をするから困り者だ。
凛の後ろ姿をぼんやり眺めながら『はぁ......』とため息をつく。





「もう、忙しいなぁ凛ちゃんは。ゴメンね花陽ちゃん、凛ちゃんのことお願いできる?」
「....うん、わかったよ。でも春人くん、あまり迷惑かけたらダメなんだよ?いくら春人くんでも....寂しいから」
「え?寂しい」




 なにが寂しいのか問いただそうとしたところで、花陽はくるりと身を翻して凛の後を追ってしまった。一人取り残された僕を絢瀬先輩は「高橋君」と声をかけてきた。


「はい、なんでしょうか?」
「君は.....彼女たちの事を大切に思っているのね」
「はい♪それは勿論僕の大切な幼馴染ですから」
「ふふ、なら早く彼女たちのところにいってあげなさい。君の言動で彼女たち不機嫌よ?」



 先輩から見ても彼女たちが不機嫌になっていることがわかるらしい。
もうすこし先輩と話がしたい。だけど.....
 もういちど、彼女たちに視線を向ける。



「......」




 ツンっとそっぽを向いて明らかに怒っている凛を花陽が懸命に宥めている姿が、遠目でもよく理解できた。

────そうだね、僕が凛ちゃんのことをほったらかしにして絢瀬先輩と話してたから君は怒ってるんだね。三人で遊びに来たのに僕が現を抜かしたから。




 なんとなくだけど、凛が怒っている理由がわかったような気がした。肩の力を抜き、金髪の先輩に向き直ってから僕は軽く頭を下げる。





「すみません絢瀬先輩、これからも彼女たちのことをよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくね♪」



 絢瀬先輩のサファイアの瞳から離れることなく僕はしっかりお辞儀をし、背を向けて僕は彼女たちの後を追う。もう少し話をしていたい気がするけど、僕はひとまず............















〜☆〜







「春くんなんか知らないにゃ!!ふんっ!!!」
「そ、そんなに怒らなくても....
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