第6話 僕が招いた....
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すごく、楽しいです。」
「凛は音ノ木坂の学食がおいしいと思いますにゃ!特にラーメン系が!!」
「ふふ、そう。それは良かったわ。」
凛が慣れない敬語を使っているあたり、一応先輩への配慮はしているらしい。凛はあの性格上、先輩後輩分け隔てなく接し、敬語を使わなくても何も言われないし、むしろそっちの方が良いと言う先輩もいるらしい。
絢瀬先輩は少し凛の違和感のある敬語になにも追及せずになんだか嬉しそうに笑う。
この先輩はすごく音ノ木坂学院が好きなんだなぁ、と言うのが僕が彼女に抱いた第一印象だ。そりゃそうだ。
自分が生徒会長やっている高校に後輩が入学し、高校の良いところを褒められて嬉しく思わない生徒会長がいないわけがない。
「ところで....高橋君の高校はどこかしら?」
「ここから一番近い男子校です。」
「あ〜、なるほどね。駅前の男子校ね。」
これだけ言ってどこの高校を指しているのか理解できるとは...やっぱりこの生徒会長は容量がいいのかもしれない。
.....そういえば昨日も高坂先輩に同じようなことを聞かれたけどあの先輩はわかっていたのかな?なんか頭上に疑問符を浮かべていそうな表情をしていた気がする。
「僕、勉強が苦手なんです。」
話をなんとか続けまいと、勉強が苦手なことを話すもなんだかぎこちなくなり、声も震えた。
先輩方に変に思われないだろうか....
と、
「ふふっ。」
絢瀬先輩がくすりと笑った....ような気がした。
「ふふっ...♪君はどうしてそんなにビクビクした感じで話すのかしら?私ってそんなに怖い?」
「い...いえ、そんなことはないです。綺麗だし、優しそうだなっていうのが絢瀬先輩のイメージです。」
「あら、それはナンパかしら?」
そんなつもりはないです!と、思わず声を荒げながら抗議する。いくら先輩とはいえドギツイ弄り方をしてくるなぁ、と思った。そして妙に後ろから殺気を感じるような.....。
ゆっくり後ろを振り返る。
...猫みたいに犬歯をぎらつかせた凛が僕に噛みつこうと今か今かと待っていた。
そんな凛はこう言った。
「春くんいつまでデレる気でいるのかにゃ?」
「えっと....そんなつもりは」
「はぁ〜。もういいにゃ。春くんのソレは今始まったことじゃないし」
そう言う凛のとなりの花陽もうんうんと頷く。
二人の僕の扱いが厳しい気がする.....
凛はずっとそっぽ向いて頬を膨らませているし、花陽はちょっと寂しそうな顔を時折見せている。
理由は
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