第22話 真のサムライ?
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夜明けよりもまだ、薄暗い時間に士郎は何時も通りの時間に起床した。
だが今日は何時もの自室の布団の上では無い。
ゴールデンウィーク中で泊まっている、ホテルの一室のベッドの上だ。
見慣れぬ天井に安らぎ過ぎる程のベットの感覚、そして今自分の顔の横には二つのマシュマロがぴたりとくっ付いていた。
そのマシュマロとは小雪の胸だ。
葵ファミリー+αは小雪以外全員男なので、本来なら必然的に小雪だけ1人霧で夜を明かす事に成る。
だが旅行中でそれは寂しいと言う事で、分別を弁えられて自らも律せる士郎が、小雪と共に一緒に寝る事に成ったのだ。
(確かに我慢は出来るが、俺も一応立派な男なんだがな・・・)
勿論お互い寝間着なので直接では無い。
それでも十分過ぎる程の感触が伝わってくる。
「んにゅ〜〜」
「・・・・・・・・・」
上を見上げれば気持ち良さそうな小雪の寝顔に、端っこの方で微かに谷間が見えてしまう。
士郎は枯れているワケでは無い。この世界ではまだ一度たりとも誰かと行為に浸った事は無いが、本来の世界では幾人もの女性達と結果的に関係になり時にはその女性達全員相手した事もあるので、男としての衝動を抑えることが出来る様になっただけだ。
そんな士郎は抱き枕状態のまま、さて如何したモノかと考える。
その時丁度良く、小雪が寝相で少し動き抱きしめが緩くなったので、瞬時に抜け出すと同時に近くにあった枕と入れ替わった。
小雪と言えば、抱いているのが枕だとも知らずに幸せそうに寝続けている。
そんな妹分を見下ろす士郎は苦笑する。
「小雪ももう、立派な女性に近づいて来てるんだな」
改めて実感するのだった。
−Interlude−
士郎達――――葵ファミリー+αらは、今日は川沿いにて用意してきたキャンプセットを持って来て、楽しくゆったりと過ごそうと計画通り来ていた。
水難が起きぬ様に言霊で鎮める京極に、持参したもので簡易的調理場やリラックススペースを設営する士郎と準、それに現地調達として釣りの用意をする小雪と冬馬。
因みに、今も監視の目はある。
本来の任務はクリスの護衛なので多くはクリス達に割かれているが、同じ川神学園生徒であると言う事もあって数人の監視の目がこちらに向けられていた。
士郎としては気付かないふりをして過ごし、他の4人にも不安にさせないように敢えて教えていない。
この件については今朝に早速電話をして、いざとなれば藤村組の名を出していいと許可をもらっていた。
そんな皆がある程度の準備を終えそうな頃、風間ファミリーがやって来た。
「うおっ!?また本格的すっね!」
「そこまで大したものじゃないけどな。良し、こっちは終わったが準の方は如何だ?
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