第22話 真のサムライ?
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「もうすぐです」
風間ファミリー達の声には反応しても、自分たちの作業に専念する士郎達。
そして風間ファミリーたちは、1人1人やりたいように行動し始めた。
一方で、当の士郎は事前に用意しておいた食材を持ってくるために、近くに停めてあるキャンピングカーまで戻って来ていた。
食材を一気に運ぶために準備していると、川の方からキャップの楽しそうな声が聞こえて来る。
「風間はアウトドア好きだって京が言ってたからな。早速釣り上げたんだろうな」
士郎も以前の世界では、世界中を回った時の生存スキルの一つとして始めた食糧調達が、何時の間にか趣味の一つになっていた事を思い出した。
「赤い弓兵程はっちゃけた事は無いけど、俺も釣りは結構楽しみだからな。クー・フーリンと競い合った時みたいに、風間と勝負するのも面白いかもな・・・・・・っ」
光の御子、クー・フーリンを思い出すと同時に、色々と因縁深いある女性2人を思い出そうとしたが、強制的にノイズが頭の中で走った。
士郎はこの世界に転生して来た直後から切嗣に拾われるまで、自分が衛宮士郎だと思い出せない記憶喪失に陥った事があった。
それまで士郎は衛宮士郎では無く、シロウだけで呼ばれていた。
これは無理矢理な世界移動と、一気に赤子に転生された時の衝撃が関係していると思われる。
そして記憶を思い出せてからも思い出せない事が今もあった。
思い出せない事は幾つかあるが、その代表として終わらない四日間とランサーに深く関係していた2人の女性達の姿は思い出せるのに、名前を如何しても思い出せないのだ。
他にも思い出せない人物名があるが、そこは今は割合させて頂く。
だがまぁ、日常生活にはさほど支障をきたす事は無いから、そこは安心と言えるだろう。
「・・・・・・今さら、無理に思い出す必要も無いか」
ノイズが収まり、独り言もやめた士郎は、事前の用意していた食材を即席調理場へ運んでいく。
そこへ、運び終えると川神姉妹と京の姿が無い事に気付く。
「あれ?直江。川神達と、お前の伴侶はどこ行った?」
「姉さんなら京とワンコの格闘修業の稽古で奥まで行きましたよ。そ・れ・と!俺と京はそんな関係じゃないと、何度言えば解るんですか!!」
「勿論理解してるさ。けどやっぱり可愛い後輩だからな、如何しても応援したくなるんだよ」
何所までも京を薦めてくる士郎に、大和はため息を露骨に吐いた。
そのやり取りを見ながらモロは、乾いた笑いをする。
(京ってば、大和が告白を受け入れてくれないから、外堀から埋めていく作戦に出たんだなー)
モロは京の執着心に、呆れを通り越して尊敬の念すら覚えるのだった。
そうこう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ