第34話白骨の処刑獣
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君達の訪れを待つ事にするよ。ここまで育ててきた《血盟騎士団》、そして攻略組プレイヤーの諸君を途中で放り出すのは不本意だが、なぁに、君達の力ならきっと辿り着けるさ」
ここでオレ達を殺す気はないのか。でも最終層まで行くのにどれだけの時間をかけて、どれだけの犠牲者を出せばいいんだよ。これ以上、誰も死んでほしくねぇよーーー
「だが、その前に・・・」
茅場の言葉は、まだ終わっていなかった。《神聖剣》の盾で地面を叩き、言葉を繋ぐーーー
「キリトくん、君には私の正体を看破した報酬を与えなくてはな。チャンスをあげよう」
「チャンス・・・?」
「今この場で一対一で戦うチャンスだ。無論、不死属性は解除する。私に勝てばゲームはクリアされ、全プレイヤーがこの世界からログアウト出来る・・・どうかな?」
全プレイヤーのログアウトーーー罠かもしれない。でも、本当にログアウト出来るのなら、これ以上人が死ぬ事はなくなる。
第1層で死んだディアベル、《リトルギガント》、ゴドフリーのおっさん、実際のところ《笑う棺桶》だってこの世界であんな殺人鬼になったんだ。
キリトなら絶対にこの話に乗るはずだ。キリトが茅場を倒せば、きっとーーー
『おいちゃん行っちゃうの?』
『ごめんなユイちゃん、あとでまた会おうな。・・・帰って来たら美味しいケーキ食べに行こうぜ?』
『うん!お約束ね!』
『おう!』
ーーーユイちゃん。
「・・・いいだろう、決着を「待てよ!」・・・ライリュウ?」
オレは茅場への挑戦を受けるというキリトのセリフの最中に割り込み、黙らせた。その理由はーーー
「・・・オレがやる!」
『!?』
「ライリュウ、お前どういうつもりだ!?」
「キリトがここで死んだら今後の攻略に大きな支障が出る。だからオレがやる」
「お前だって同じだろ!?」
オレが茅場と戦う。キリトは絶対やらせないぞみたいに怒鳴ってるけど、この世界を最終的に終わらせるのが《二刀流》なら今ここでキリトが殺されたら誰がこの世界は終わらせる?
「ライリュウ・・・お前ミラはどうするんだ!?妹置いて死ぬ気か!?」
「お前が他人の事言えた義理か?キリトだって現実に妹いるんだろ?そこまで変わらねぇじゃねえか」
キリトだって妹がいる兄貴なんだ。オレと立場は同じなんだ、妹に関して流石にキリトにそこまで言われたくない。
「ライリュウくん・・・君は私に勝てると思っているのかな?」
「思うんじゃねえ、勝つんだ。そもそも、オレに勝てなきゃキリトに勝つのはもっと無理だ。実はさぁ、ボス戦の前にキリトとデュエルしたんだよ」
「ほう・・・それで?勝負の結果は・・・?」
「へへっ
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