第34話白骨の処刑獣
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長い尻尾もあった。それを振り回し、二人のプレイヤーを処刑。
エギルはどうやら腕を掠めただけで済んだみたいだな。かくいうオレはーーー
「はい背中ががら空きだぜぇっ!!」
タイミング良く背中に跳び移る事が出来た。そしてむき出しの背骨に《グリームアイズの剣》を突き刺し、ジワジワとダメージを入れる。
とはいえ背骨にこのままぶら下がってる訳にもいかない。
「おいキリト!オレだっていつまでもこの状態じゃいられねぇんだよ!早く手伝ってくれ!」
「キリトくん!」
「あぁ・・・!」
親友夫婦に早く動いてもらわないとオレが振り落とされる。結局アスナさんがキリトに声を掛け突撃。やっぱり嫁さんに言われないとアイツ動けないのか?
《スカルリーパー》はオレを乗せて部屋の中を走り回り、ヒースクリフに右の鎌で斬りつけるが盾で防がれる。そこにクラインとエギルが突入。まずクラインが《スカルリーパー》のあばら骨の中に潜り込み、オレンジ色の光が灯った刀で突き上げる。エギルは緑色の光を灯した斧を空中から降り下ろす。そのおかげでオレは《スカルリーパー》の背骨から降りる事が出来た。
「ありがとうエギル、ちょっと酔って降りられなくなってたんだ・・・ウプッ」
「この状況で何酔ってんだ!お前乗り物酔いか!?」
我ながら情けない。そういえばリズさんとドラゴンの巣穴から脱出する時も酔ったなーーーどうしてモンスターでこんなに酔えるんだ?
とにかくアイツを止めないとーーーアレならいけるか?
「はぁ・・・頼むぞ・・・
《オーバーロード》!!」
最近少しずつ使えるようになった《オーバーロード》、発動した途端に《スカルリーパー》の動きが遅く見えてきた。《グリームアイズ》の時みたいに止まって見える訳じゃないけど、鎌や尻尾を避けて剣を当てるならこれで十分だ。
可能な限り強い攻撃を当て、そして鎌を弾き返す。今のオレのスピードなら、身体がーーー脳が耐えられる書き勝てない相手じゃない。《スカルリーパー》のHPはもう少しで完全に消える。
「ライリュウ!一緒に決めてくれ!!」
脳の活性化で神速の状態になってるのにキリトの声が聞こえる。キリトの言葉が分かる。どうしてかは分からないけどーーー一緒に止めを指す。かつての第1層ボス戦の時のように。
「いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
オレは《スカルリーパー》の後ろから、キリトとアスナさんは前方から三本の剣を重ね合わせ、前後両方向から持てる限り、放てる限りの力を込めた斬撃で《スカルリーパー》のHPを削りきりーーーこの世界から、白骨の処刑獣の存在を消し去った。
その瞬間、ボス撃破
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