第10話
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存在だそうだ。」
「え!?」
「マジかよ!?」
「それって………クーデターの時に戦ったあのトロイメライとかいう奴と同じって事!?」
ミュラーの説明を聞いたエステル達は驚いた。
「………彼女が率いる機工軍団の一部は彼女のような存在が複数いるらしい。メンフィルにとって、主力軍団の一つであり、我々エレボニアからは”破壊の女神”と恐れられているよ。」
「”破壊の女神”………なんか物騒な呼び名ね………」
「んな事より、あのデカブツみたいな存在をメンフィルは複数持っているのかよ………とんでもねえな。」
「……実際、彼女達が戦場に出て攻撃を行うと頑丈に閉ざされた大門や戦の為に作られた砦、エレボニア軍が誇る戦車隊が跡形もなく消し飛ばしされたと聞く。まさに”破壊の女神”と評されてもおかしくないだろう。」
「クーデターの時に戦ったあのトロイメライみたいなのが複数いて、それが一斉攻撃って………ブルブル!想像したくもないわ!」
エステルはトロイメライ戦の事を思い出し、思わず震えた。
「同感だよ。彼女達の存在もそうだが、リウイ皇帝陛下を始めとし、”英雄”クラスの将が複数いる上、一般兵も親衛隊クラスの強さという精鋭ぞろいのメンフィルとは二度と争いたくないものだ。……すまない。つい話し込んでしまったな。乗船券を買うのだろう?俺はこれで失礼させてもらおう。」
「あ、うん。そういえばミュラーさん。オリビエのことなんだけど……。彼、もうエレボニアに帰っちゃたのかしら?」
「なんだ、知らないのか?」
エステルからオリビエの事を尋ねられたミュラーは意外そうな表情をして尋ねた。
「生誕祭以来、機会がなくて挨拶してないまま会ってなくて。申しわけないって思ってたの。」
「心配せずとも、あのお調子者ならまだリベール国内に滞在しているぞ。しばらく、エルモ温泉という場所で優雅に逗留するとか抜かしていたな。」
「あ、そうなんだ。ふふ……。なんだかオリビエらしいな。」
「温泉か〜………いいな〜。」
ミュラーからオリビエの行動を聞くとエステルは苦笑し、ミントは羨ましがった。
「ヤツが大使館に戻ってきたら君たちのことを伝えておこう。少なくとも、帰国前にはギルドに連絡するように言っておく。」
「ありがとう、ミュラーさん。」
「こちらこそ、あの変人に付き合ってくれて感謝する。それでは、またな。」
そしてミュラーは出て行った。
「あの金髪男の知り合いにしちゃずいぶん堅そうな軍人じゃねえか。いったいどういうヤツなんだ?」
ミュラーが去った後、アガットはオリビエの事を思い出し、オリビエの知り合いの割に真面目なミュラーに首を傾げてエステル達に尋ねた
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