第9話
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カしないの。それじゃあ、あたしはアネラスとコンビか。訓練の成果、見せてもらうわよ。」
「はいっ。ふふ、久しぶりに先輩とコンビを組めて嬉しいなぁ。」
シェラザードと組める事になったアネラスは嬉しそうにしていた。
「さてと、これでようやくこの問題はケリがついたが……。具体的にどういう風に各地を回るかってのが問題でだな。」
「エルナンさん。そのあたりはどうかしら?」
メンバーが決まり、エステル達はエルナンに今後の方針を尋ねた。
「そうですね……。当面は、忙しい地方支部の手伝いに行くのが良いでしょう。実は、ロレント支部とルーアン支部から応援要請が来ているんですが……」
「あちゃあ、さすがにロレントを留守にしすぎたか。ここは、アイナを助けるためにもあたしが行った方がいいのかな。」
「そうですね、私も賛成です。うーん、アイナさんに会うのは久しぶりだな〜。」
エルナンの話を聞いたシェラザードは気不味そうな表情で溜息を吐いた。また、アネラスはアイナに会うのを楽しみにしていた。
「だったら俺たちはルーアン支部に行くとしよう。エステル、チビ、それでいいな?」
「うん、もちろん。ルーアン地方か……。みんな、どうしてるのかな。」
「む〜……さっきから気になっていたんだけど、ちゃんとミントの事も名前で呼んでよね!けどルーアンか……えへへ……先生やクラム達に会えるかもしれないな……」
アガットの言葉に頷いたエステルはルーアンで出会った人達の事を思い出していた。また、ミントはアガットの自分に対する呼び方に頬を膨らませていたが、テレサ達に会えるかもしれない嬉しさに怒っていた事をすぐに忘れた。
「各支部への連絡は私の方からやっておきます。それでは皆さん。気を付けて行ってきてください。」
そしてエステル達はそれぞれの地方に向かうために空港に向かった……………
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