第9話
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い。そんな怪しげな連中の暗躍を許しておくわけにはいきませんよ!」
「ありがとう、助かります。」
2人の力強い返事を聞いたエルナンはお礼を言った。
「さて、そうなるとチームの組み合わせが問題ね。あたしとしてはどちらがパートナーでもいいわ。」
「互いに面識はあるわけだしな。自分たちの適性を考えて3人で相談して決めてみろや。」
「うっ……。なかなか難しいこと言うわねぇ。アネラスさん、ミント、どうしよう?」
自分達に選択を与えた事に迷ったエステルはアネラスとミントに意見を求めた。
「うーん、そうだね。無責任かもしれないけど……ここはエステルちゃんが決めちゃうのが一番いいと思う。」
「アネラスさんに賛成〜!ミント、ママが決めてくれるのなら大丈夫と思っているもの!」
「ええっ!?」
しかし完全に自分任せにして来たので、エステルは驚いて声を上げた。
「やっぱりエステルちゃんは正遊撃士になったばかりだもの。遊撃士としての自分のスタイルがまだまだ見えてないと思うんだ。だから、これを機会に自分がどういう風になりたいのか考えてみるといいんじゃないかな?」
「アネラスさん……」
「ふふ、アネラス。いつの間にか、いっちょまえな口を利くようになったじゃない?」
アネラスの言葉を聞いたエステルはアネラスを尊敬の眼差しで見て、シェラザードは口元に笑みを浮かべた。
「ふふん、任せてくださいよ♪」
シェラザードの言葉を聞いたアネラスは胸を張って答えた。
「ま、言うことはもっともだ。例えば、俺とシェラザードは遊撃士のランクは同じくらいだが、戦闘スタイルのクセはかなり違う。俺はアーツは補助程度で重剣を使った攻撃がメインだが……」
「あたしは機動力と鞭の射程、そしてアーツも活用するタイプ、極めつけは魔術よ。確かに、そのあたりはどちらを選ぶかの基準にはなるわ。ただ、遊撃士の仕事っていうのは何も戦闘だけじゃないからね。自分なりに考えて選ぶのが一番よ。」
「う、うーん。えっと、それじゃあ……。アガット。協力してくれる?」
アガットとシェラザードの助言を聞いたエステルは少しの間考えた後、アガットを指名した。
「そうか、わかった。正遊撃士になったからにはこれまで以上に厳しく行くからな。覚悟しとけよ。後、そこのチビもだ。チビとは言え、テメエも遊撃士の一人だからな。」
指名されたアガットは頷いた後、ミントにも忠告した。
「えへへ………大丈夫だよ!だってアガットさん、本当は優しいもんね!」
「はいはい、判ってますって。ホント、予想通りの憎まれ口を叩くんだから。」
「む……」
ミントとエステルに図星を指されたアガットは顔を顰めた。
「はいはい、ケン
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