第9話
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…………」
エルナンの話を聞いたエステルは驚き、アネラスは尋ね、ミントは手帳に聞いた情報を書く準備をした。
「まず、今まで見たことのないタイプの魔獣が各地で現れました。さらに、既存の魔獣も今までよりはるかに手強くなっているそうです。今のところ、原因は判明していません。」
「そ、そんな事があったなんて……。『結社』っていうのが何かしたって事なんですかっ!?」
「いや、結論するのは現時点では早計でしょうね。ただ、女王生誕祭を境にして何かが起こり始めている……。それは確実に言えると思います。」
「そんな……」
「やっと、平和になったのに………」
「………………………………」
これからが本番である事にエステル達は暗い表情をした。
「実は、その件について対応策を立てることになりまして。エステルさんとアネラスさん、そしてミントさんにも是非、協力をお願いしたいんです。」
「へっ……?」
エルナンの提案にエステルが首を傾げたその時
「なんだ、もう到着してたのね。」
シェラザードとアガット、そしてエステルの契約した使い魔達が入って来た。
「あ、シェラ先輩!?」
「こんにちは〜。シェラお姉さん、アガットさん!」
「シェラ姉!?それにアガットも……みんなも久しぶり!」
シェラザード達を見たアネラスは驚き、ミントは無邪気に挨拶をし、エステルは驚いた後、パズモ達を見て嬉しそうな表情をした。
(フフ……本当に久しぶりね、エステル。)
(どうやら以前と比れば各段に見違えたようだな…………だが、その程度で浮かれるなよ?)
「お久しぶりです、エステルさん。」
「ようやくニル達の本来の役割に戻れるわね………」
パズモ達もそれぞれ懐かしそうな表情でエステルに言った。
「えへへ………今までご苦労さま。久しぶりにあたしの中で休んで!」
(ええ。)
(戦があれば、我等を呼ぶがいい。)
「また何かあればいつでも呼んで下さいね。」
「あなたをサポートするのがニル達の使命だからね。いつでも気軽なく呼びなさい。」
エステルの言葉に頷いたパズモ達は光の玉になってそれぞれエステルの身体の中に入った。
「お帰り、エステル、アネラス、ミント。」
「ヘッ、思ったよりも早く帰ってきやがったな。」
「シェラ姉、ただいま!アガットも、お久しぶりだね?」
「ああ、生誕祭の時以来だな。……ヨシュアのことはオッサンから聞かせてもらった。ヘコんでたみてぇだが……どうやら気合い、取り戻せたみてえじゃねえか。」
エステルの様子を見て、アガットは口元に笑みを浮かべた。
「えへへ、まあね。それよりも……どうして2人が一緒
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