第9話
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取った。
「どうやら、充実した訓練期間だったようですね。」
「うん!本当に勉強になっちゃった。」
「また機会があったらぜひとも利用したいですね。」
「ミント、遊撃士に必要な事、一杯覚えたし前より強くなったよ!」
エルナンの言葉にエステル達はそれぞれ自分自身が成長した事を実感している事を嬉しそうに話した。
「ふふ、それは何よりです。そういえば、クルツさんたちは訓練場に残ったそうですね?」
「うん、カルナさんたちと上級者向けの訓練をするらしいわ。しばらく帰って来れないみたい。」
「でも、正遊撃士が3人も国外に行ったきりだもんねぇ。これから猛烈に忙しくなりそう。カシウスさんも、もう本格的に王国軍で働いているんだったよね?」
エステルの説明に頷いたアネラスはカシウスに対しての事情を一番知っているエステルとミントを見た。
「あ、うん。確か、レイストン要塞勤務になるって聞いたけど……」
「お祖父ちゃん、前より偉くなったってミントに自慢してたよ!」
「へ?何それ??初耳よ。…………全く父さんったら、あたしには言わない癖にミントには話すってどういう了見よ………」
ミントの話を聞いたエステルは驚いた後、呆れて溜息を吐いた。
「カシウスさんは、准将待遇で軍作戦本部長に就任されました。実質上、現在の王国軍のトップとも言えるでしょうね。」
「ぐ、軍のトップ!?それって今だとモルガン将軍じゃないの!?」
エルナンの話を聞いたエステルは軍でのカシウスの待遇に驚いた。
「当初はその予定だったそうですが将軍ご自身の意向で、カシウスさんに権限が集中する体制になったそうです。将軍としては、若いカシウスさんに王国軍の未来を託したいんでしょうね。」
「うーん……。あんまり実感湧かないわねぇ。」
「ふわ〜…………お祖父ちゃんって、本当に凄いね!」
エルナンの話を聞き、普段のカシウスの姿を知っているエステルはカシウスが軍のトップである姿が思い浮かべず唸り、ミントははしゃいだ。
「あはは、カシウスさんならそれもアリって感じがしますけど。ただ、これでますますギルドの戦力が低下しますねぇ。」
「まあ、以前よりもさらに軍の協力は得られそうですが……。ただ、今の我々には新たに警戒すべき事があります。」
「え……」
「それって……。やっぱり『結社』のことよね。もしかして、何か動きがあったの?」
気になる情報が出て来て、エステルは真剣な表情で尋ねた。
「いいえ、今のところは。ただ、ここ1ヶ月の間、奇妙なことが起こっていましてね。たとえば……各地に棲息する魔獣の変化です。」
「魔獣の変化……」
「具体的にはどういう事ですか?」
「………
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