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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜祝賀会の夜〜後篇
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めていた。

「……あの、クローゼ。えっと、話って……?」

「…………………………」

クローゼに声をかけたヨシュアだったが、クローゼは何も答えず黙り込んでいた。

「あ、あの………何か気に障ったのなら謝るけど………」

「………………私…………」

ヨシュアに声をかけられたクローゼは少しの間黙った後、頬を染めて呟き、やがてヨシュアに振り向いて決意の表情で自分の気持ちをヨシュアに伝えた。

「ヨシュアさんのことが好きです。」

「………えっ………?」

クローゼの突然の告白にヨシュアは呆けた後、信じられない表情をした。



「…………………」

「え、えっと…………」

「………………」

「その………それって………」

「…………………」

ヨシュアは信じられない表情でクローゼにある事を確認しようとしたが、クローゼの真剣な様子を見てクローゼの告白は愛の告白である事を悟ると肩を落として自分の気持ちを伝えた。

「ご、ごめん………君の気持ちは……その………嬉しいけど………」

「ふふっ………いいんです、何も言わなくっても。ただ、気持ちに区切りをつけたかっただけですから。」

申し訳なさそうな表情をしているヨシュアにクローゼは微笑みながら答えた後、ヨシュアに背を向けた。



「きれいな星空、ですね………」

「あの、えっと…………」

突然話を変えたクローゼにヨシュアは戸惑った後、言い辛そうな表情でクローゼの告白を聞いて疑問に思っていた事を訊ねた。

「君がいつから……その………」

「………ヨシュアさん。もし、ヨシュアさんがエステルさんより先に私と出会っていたら………エステルさんとじゃなく……私と………でしたか?」

「……ううん……それは……無いと思うな。……ごめん、クローゼ。」

「……それでいいんです。ヨシュアさんを独占したいって気持ちもウソじゃないんですけど……たとえそうなっても、それは私の求めているものじゃない。……私はやっぱりエステルさんとヨシュアさん……お2人の事が好きですから。」

ヨシュアに謝罪されたクローゼは失恋したにも関わらず一切取り乱さずに自分の気持ちを口にした後振り返ってヨシュアを見つめた。

「だから最後に、ヨシュアさんの困った顔を見てみたかったのかな。ふふっ……さっきのヨシュアさんの顔……今までで一番、素敵でした。」

「あ……えっと………クローゼもけっこう人が悪いよね。」

クローゼの行動の真意を聞いたヨシュアは戸惑った後、呆れた表情でクローゼを見つめた。



「ふふ、こんなにはしゃいでしまったのは久しぶりです。」

ヨシュアの指摘を聞いたクローゼは微笑んだ後、ヨシュアに近づいてヨシュア
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