外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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え、私が習得している”法術”はイオン様達から習って、”チャクラム”での戦い方を含めた戦いの基礎はイオン様達の”上司”の方から習ったのよ。」
「イオンさん達の……”上司”?確か”星杯騎士団”はイオンさんを含めた12人の”守護騎士”に率いられているという話だけど………」
「―――――”守護騎士”第一位にして”星杯騎士団”総長”紅耀石”アイン・セルナート。その方がイオン様達の上司よ。」
「ええっ!?」
「ほう……まさかかの”紅耀石”に師事をしてもらっていたとはな。道理で、俺や他の”執行者”達相手にまともに戦えた訳だ。」
カリンに戦い方を教えた人物に驚いたヨシュアは声を上げ、レーヴェは興味ありげな表情をした。
「フフ、アイン様の鍛錬はスパルタで凄く厳しかったけど、今でも感謝しているわ。そのお陰で”結社”のような裏世界の人達が相手でも最低限の身の守りはできるようになったのだから。」
「ハハ……………そういえば、レーヴェを祝賀会に呼ぶなんて、アリシア女王陛下も思い切った事をしたね。」
「……ああ。本来なら牢屋に入っていてもおかしくないはずなのに、最後の戦いでは手を貸したという理由で俺まで参加するように言われた時は正直驚いた。……俺の罪状の事といい、アリシア女王の慈悲深さには恐れ入る。」
ヨシュアの言葉にレーヴェは静かな表情で頷いて別の場所で取材を受けているアリシア女王に視線を向けた。
「”王国軍で王国を傷つけたその力を振るい、リベールの守護者としてリベールを守り続ける事”……だったね。確か解散した”情報部”を改めて結成した部隊―――”特務部”の将校として、中尉待遇で王国軍に入隊したんだったよね?」
「ああ。俺の事を知った他の部隊に移籍した元”情報部”の者達も俺の指揮下に入る事を強く希望している事を理由に”特務部”への異動願いを出したと聞いている。俺は奴等を騙していたというのに、物好きな奴等だ……」
「レーヴェ………」
ヨシュアの話に頷いて静かな表情で語るレーヴェをカリンは静かに見守っていた。
「それだけレーヴェが慕われている証拠だよ。そう言えば姉さんはこれからどうするの?仕事は見つかったの?」
「実はアリシア女王陛下からクローディア王太女殿下の御付きのメイドをしないかってお誘いがあってね。やりたい仕事はまだ見つけていなかったし、それにアリシア女王陛下直々のご厚意だし、引き受ける事にしたの。」
「え……姉さんがクローゼの!?」
カリンがクローゼ御付きのメイドになる事を知ったヨシュアは驚いた。
「とは言ってもヒルダ女官長にメイドとして鍛えられて、女官長から王太女殿下御付きのメイドとしての合格を貰えるまでは見習い
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