インターミッション〜新たなる軌跡への系譜〜外伝〜祝賀会の夜〜前篇
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ロシー、何やってやがる!さっさとカメラを構えろ!!スピーチが終わっちまうだろうが!!」
「はうう、そうだったぁ………」
「えっと……ど、どうかごゆっくりお楽しみ下さい。」
ナイアル達の行動にクローゼは苦笑しながら祝賀会の始まりを告げた。
「今宵は無礼講。今宵はそれぞれの立場を忘れて、どうか肩の力を抜いて今までの疲れを癒してくれ。」
「ここに集いし者は各々責任を背負い、日々多忙な者であろう。だが、今宵ばかりは日頃の労を忘れ、骨を休めてほしい。豪華料理や酒も存分に用意してあるので堪能するとよいぞ。このリベールに女神の幸あれ!」
そしてレイスとデュナンの宣言が開幕となり、大きな拍手が鳴り響く中、パーティーが始まった。
「う〜ん……やっぱり、クローゼは凄いわね〜。あんなドレスを着て、みんなの前で堂々とスピーチするんだもん。」
「うん、この間会った時は自信が無いって言ってたけど………王太女として立派にやっているみたいだ。」
「うふふ、さすがお姫様よね♪」
「ああ……まだ成人もしていないのに大したもんだぜ……」
クローゼの様子を見守っていたブライト家の兄妹達は感心した様子でクローゼを見つめていた。
「はあ、いいな………あたしも、あんなドレスが似合ったらいいんだけどなぁ………」
「……………………」
「………何よ、その間は。」
うっとりとした様子でクローゼを見つめていたエステルだったが、驚いた様子で黙って自分を見つめるヨシュアの視線に気づくとジト目になったヨシュアを見つめた。
「いや……エステルもやっぱり女の子なんだなって改めて思っただけだよ。」
「な、なによっ……!そりゃまあここの所、復興の手伝いで忙しくて家にも帰ってないけどさ。……あたしだってたまには綺麗な服が着てみたくなるの!!」
「クスクス、少し前のエステルとは比べものにならないくらいレディらしくなったわね♪何だったら、レンがエステルに似合うドレスを何着かプレゼントしてあげるわよ?」
「お前の場合、金に糸目を付けずに目が飛び出るような金額のドレス――――それこそ王族や貴族が着ているドレスを余裕で買える財力があるから洒落になっていねぇぞ……」
「まあまあ。……でも、この数週間でエステルも成長したよね。
恥ずかしそうな様子で反論するエステルを見て小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンに呆れた表情で指摘するルークを苦笑しながら諫めていたヨシュアは優し気な微笑みを浮かべてエステルを見つめた。
「えっ……?」
「リベール中を駆け回る結構ハードな仕事だったと思うけど……遊撃士としてのエステルの判断もかなり信頼できるようになったし……正直、僕の目から見ても頼もし
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