暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
インターミッション〜新たなる軌跡への系譜〜外伝〜祝賀会の夜〜前篇
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
―――リベル=アーク崩壊より数週間後――――



〜王都グランセル・夜〜



「ぜえ、ぜえ、ぜえ………」

リベル=アーク崩壊より数週間後、ナイアルはある場所に急いで向かっていた為、息を切らせて一端休憩をしていた後、振り返って怒鳴った。

「ドロシー、何やってんだ!置いて行くぞ!」

ナイアルが怒鳴るとドロシーがフラフラとした足取りでナイアルについてきていた。

「もたもたすんな!祝賀会が始まっちまうだろうが!”異変”終息を祝ってアリシア女王が主催する特別なパーティーだぞ!?こいつにだけは遅れるわけにはいかねえんだ!」

「も、もうわたし、おなかペコペコで………一歩も歩けませえん………」

ナイアルに怒鳴られたドロシーはお腹の音を鳴らした後、地面に崩れ落ちた。

「お前、まさか………パーティーで御馳走を食うつもりで昼飯抜いたとかじゃねえだろうな?」

「お昼どころか、昨日から食べてませんよー。断食も30時間を超えると、はう、こんなにメマイがぁ………」

呆れた様子で尋ねるナイアルにドロシーは呑気に答えた。



「ドロシー、てめー、何考えてんだ!?」

「ナイアル先輩、おぶってってくださいよ〜!」

「えーい、知るか!今日は王国中の有名人が集まってんだ。シャキッとしやがれ!!まずは女王陛下とクローディア殿下、レイシス王子殿下の1枚を押さえて………」

「あうううううううううう〜………あ、あれぇ〜?意外とらくちんかも〜♪」

そしてナイアルはドロシーを引きずりながら城へと急行した。



〜グランセル城・空中庭園〜



ナイアルとドロシーが王城に到着したその頃、空中庭園はパーティー会場となっており、そこにはエステル達もいて、アリシア女王は祝賀会の始まりを告げる前の挨拶をしていた。

「………そして一時は、この王都も危機に見舞われることもありましたが………皆さまのお蔭で、”異変”も終息をみることとなりました。………ここにそれを祝し、ささやかな祝賀会を催したいと思います。それでは、クローディア。」

「はい。」

「………本日のパーティーには、この事件に尽力いただいた方々をお呼びさせていただきました。苦難に喘ぐ人々に暖かな手を差し伸べ、また多くの人々が不安に震える日々を打ち払ってくださった方々………このリベール王太女として、礼を言わせていただきます。本当にありがとうございました。本日はささやかなパーティーではありますが………」

「…………ギリギリセーフ!!」

「や、やっとたどり着きました〜………ご馳走プリーズですぅ〜………」

アリシア女王に促されたクローゼが話をしているとナイアルとドロシーが慌ただしい様子で空中庭園に到着した。

「ド
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ