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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第118話
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「ご主人様、どうするのだ?」
「―――断る。何故俺が赤の他人の面倒を見てやらなければならない。」
メティサーナに尋ねられたセリカは静かな表情で答え
「お願いします……!俺にはみんなを傷つけない為に……そして守る為に新たな力が必要なんです……!いつか必ずご恩は返すつもりです……!」
リィンは頭を深く下げた。
「……あの、ご主人様。僅かな時間でも教えて差し上げてはどうでしょう?」
するとその時リィンの様子を見たシュリはセリカに申し出た。
「え……」
意外な人物の申し出にリィンは呆け
「何故だ、シュリ。」
「はい……今のリィンさんはかつて”使徒”になったばかりの私自身と同じですからリィンさんの気持ちは私もわかるんです。誰かの為に早く”力”を得たいという気持ちを……」
「…………………」
(フム、言われてみればそうだの。リィン(奴)の今の目はエクリア嬢ちゃんたちに鍛えられていた時のシュリ嬢ちゃんの目とそっくりだの。)
シュリの答えにセリカは目を伏せて黙り込み、ハイシェラは静かに呟き
「シュリの頼み通り教えてやったらどうだ?というかエステル達が後でこの事を知ったら五月蠅く言ってくると思うぞ?」
「確かにエステルの性格なら、絶対セリカを責めるだろうね。」
メティサーナの意見にエヴリーヌは頷いて続きを言った。
「……………例え教えるにしても、今の疲弊しているお前の状態では到底”飛燕剣”を習得できるとは思えないな。」
「それは……」
そしてセリカの指摘にリィンが複雑そうな表情をしたその時
「うふふ、それなら私に任せて♪」
ベルフェゴールが突如リィンの傍に現れた。
「ええっ!?あの方は一体……」
「睡魔―――いや、この圧倒的な魔力は”魔神”か。」
ベルフェゴールの登場にシュリは驚き、セリカは静かに呟いた。
「うふふ、初めまして、”神殺し”。私の名はベルフェゴール。睡魔の女王種―――リリエール族の者にして”七大罪”の一柱――――”怠惰”を司る者よ。」
「”七大罪”の一柱だと!?何故そのような者が人間に従っているのだ!?」
(ほう?随分と大物が出て来たな。メティサーナの言う通り人間に従っているとは一体何があったのか気になるだの。)
ベルフェゴールの自己紹介を聞いたメティサーナは血相を変え、ハイシェラは興味ありげな表情をした。
「うふふ、私からしたら天使の貴女が”神殺し”に従っている方が驚きよ?」
(クク、一理あるだの。)
「うっ……メティはご主人様に救われたから、恩を返す為にご主人様に力を貸しているだけだ!」
ベルフェゴールの指摘に
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