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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第118話
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ンが突如セリカを呼び止めた。



「―――セリカ殿。折り入って頼みがあります。」

「え……」

「む?ご主人様に何の用だ?」

「リィン……?」

「ふむ……」

セリカを呼び止めたリィンの行動にシュリとメティサーナは首を傾げ、ラウラは戸惑い、アルゼイド子爵は静かな表情でリィンを見つめ

「……言ってみろ。」

セリカは答えを促した。



「貴方を良く知るプリネさん達から貴方が使う剣技は”ディル・リフィーナ”では今では使い手が非常に限られており、伝説と化している東方の剣技だとお聞きしています。」

「で、”伝説の剣技”ですか……」

「ふえええ〜っ、”嵐の剣神”って異名が付いている通り使っている剣技も凄いんだ〜。」

リィンの話を聞いたセレーネは目を丸くし、ミリアムは驚き

「――――”飛燕剣”の事か。何も俺一人だけが使える訳ではない。世界のどこかに”飛燕剣”を伝承している者がいるかもしれないし、エステルとヨシュアも一部だが”飛燕剣”を習得している。」

セリカは静かな表情で答えた。



「ええっ!?エステルさん達がですか!?」

「そだよ。サティアの事で感謝したセリカがエステルにねだられて2人に”飛燕剣”を教えたんだよ。」

驚いているエマにエヴリーヌは頷いて答え

「サティア……?」

「―――余計な事を言うな。それで頼みとは何だ。」

エヴリーヌの口から出た聞き覚えのない名前にガイウスは不思議そうな表情をし、セリカは目を細めてエヴリーヌを睨んだ後リィンに答えを促した。



「はい……セリカ殿が扱う剣技――――”飛燕剣”を俺に教えてください……!」

「リ、リィン!?」

「一体何を考えている?お前には”八葉一刀流”があるのではないか?」

頭を下げたリィンの行動にラウラは驚き、ユーシスは眉を顰めた。



「みんなもさっき見せたあの”力”……”あれ”に呑み込まれない為にも俺自身強くならなければいけない。」

「…………………」

「ふむ、確かに己自身を強く保てば、力に振り回される可能性は少なくなるのも事実だ。」

リィンの説明を聞いたエマは複雑そうな表情をし、アルゼイド子爵は納得した様子で頷いた。



「しかし……だからと言って他流派の剣技を習得する事で己自身を強くする事はできないと思うのだが……」

「ああ……せいぜい気休め程度しかならないだろう。だけど例えどれだけ可能性が低くても、俺は踏み出さなければならないんだ。」

「フフッ、確かに他の流派の剣技を取り入れる事で新たな境地に到るだろうな。」

ラウラの疑問に答えたリィンの答えを聞いたアルゼイド子爵は微笑みながら頷いた。

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