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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第116話
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あるんだと思いますよ?」

「…………………」

呆れた表情で言ったメティサーナの話を聞いたシュリは指摘し、セリカは静かな表情で見守っていた。



「リィン、考え直すがよい……!父上も戯れはおやめください!」

一方ラウラは真剣な表情で互いに向き合っているリィンと父親に忠告したが

「……ラウラ。止めないでくれ。」

「私と彼の勝負だ。そなたは下がるがよい。」

「くっ……」

二人は聞く耳を持たず、父親の指摘にラウラは唇を噛みしめた。



「本当によいのだな?」

「……はい。音に聞こえし”光の剣匠”―――胸を借りられるだけでも光栄です。どうかよろしくお願いします。」

アルゼイド子爵の問いかけにリィンは静かに頷いて決意の表情でアルゼイド子爵を見つめた。



「意気やよし。”八葉”の一端、見せてもらおうか。」

そしてアルゼイド子爵はクラウスから身の丈ほどある大剣が納められてあるケースから大剣を取りだした後、片手で軽く振るった!



「……なっ……!」

「す、すっごいねー!?」

「あれを片手で振るうのか……」

「あんな大きな剣、わたくしでは両手で持っても持ち上がらないと思います……」

「へえ、アガットみたいにかなり腕力があるね。」

「し、信じられません……」

「アルゼイド家に伝わる宝剣、”ガランシャール”……鉄騎隊の副長を務めた祖先が使っていた大剣だ……!」

大剣を片手で持つアルゼイド子爵に驚いている仲間達にラウラは説明した。



「何度見ても凄いですよね……カウラさんでもあれ程の大剣、両手で振るっていらっしゃるのに……」

「……実際に斬り合ってみてわかったが、少なくとも同じ大剣使いのカウラやレフィン、イーリッシュよりは確実に上だ。」

「むしろあの強さで”神格者”でないのがおかしいくらいだな。」

(クク、それどころか”神格者”になったレヴィア嬢ちゃんとも斬り合えるか、下手をすればあの子爵の方が実力は上かもしれんな。)

目を丸くしているシュリにセリカとメティサーナは指摘し、ハイシェラは興味ありげな表情でアルゼイド子爵を見つめていた。



(……この感じ……もしかしたら老師以上か……でも、この人なら……!)

アルゼイド子爵がさらけ出す闘気を感じたリィンは決意の表情で太刀を構えた。



「―――”八葉一刀流”初伝、リィン・シュバルツァー、参ります。」

「”アルゼイド流”筆頭伝承者、ヴィクター・S・アルゼイド、参る。」

それぞれ名乗りをあげたリィンとアルゼイド子爵は全身に闘気を纏い

「――始め!」

クラウスの号令を合図に二人は手合わせを開始した!”
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